Part2 連結決算の前に立ちはだかる大きな壁とは?
第1回 グループ会社における連結決算の早期化にお悩みの方へ
第1回 グループ会社における連結決算の早期化にお悩みの方へ
【Part2】連結決算の前に立ちはだかる大きな壁とは?
連結決算処理で最も時間のかかる作業は、決算残高の調整作業です。
この決算調整を“適正”に“効率的”に処理できる仕組の有無が連結決算の日程に大きく影響します。
それでは、具体的な例を見ながら、調整作業にまつわる問題点を分析してみることにしましょう。
連結決算日程の短縮を阻害する真の要因
まず、A社の連結決算の現場を覗いてみましょう。
A社では、連結決算調整の為に多くの人手を介しているようですね。
これでは効率的な連結決算は行えません。
それでは次に、A社のシステムがどうなっているか見てみましょう。
これでは効率的な連結決算は行えません。
それでは次に、A社のシステムがどうなっているか見てみましょう。
A社のシステムでは、会計システムへのデータ連携時および連結決算システムへのデータ連携時にデータを集約しています。
このアプローチは、決算データの収集には効果的です。
データ量を少なくすることで会計システムの処理効率が上がるからです。
しかし、連結決算においては、この仕組みが問題となる場合があります。
A社の現状をご覧いただいたところで、一度、状況を整理してみましょう。
- 会計システムの整備により、個社の決算が早まった
- 連結決算パッケージの導入により、決算データの収集が早まった
しかし
連結決算日程が思うように短縮されない
その原因は
内部取引の調整に時間がかかる
それはなぜか?
連結決算業務に適応したシステムになっておらず、
調整作業の大部分を人手に依存せざるを得ないため
もう一つ、忘れてはいけない問題があります。
内部統制対応です。
内部統制対応です。
A社のシステムでは内部取引の不整合の原因を究明できない場合も考えられますので、状況によっては、調整作業が“適正”とみなされない可能性があります。
連結決算では、グループ内部の取引について、その整合を確認し、差があれば原因を詳細に調査し、適正な調整を行うことが求められます。
この内部取引残高の調査作業がシステム的にフォローされない状況では、作業の大部分は人海戦術に頼らざるを得ません。
事業規模がある一定のレベルを超えると対応は極端に難しくなります。
これらの問題を解決するためには、現行のシステムを連結決算業務を考慮したシステムへと見直していく必要があります。
次のページでは、連結決算早期化へ向けた課題解決方法と、弊社がご提供するソリューションについてお話ししたいと思います。
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