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キッコーマン株式会社様
分析プラットフォーム「Tableau」導入事例
Tableau(タブロー)・導入事例 導入事例資料
食料品製造・販売・卸を中心に国内外で多角的な事業を展開しているキッコーマン株式会社様の事例をダウンロードいただけます。
Tableau導入で「次のアクション」につながるデータ活用をどのように実現されたのか、担当者の声を交えてご紹介します。
世界各国に散在する膨大なデータを短期間で集約!
Tableau導入で実現する「次のアクション」につながるデータ活用
食料品製造・販売・卸を中心に国内外で多角的な事業を展開しているキッコーマン株式会社の海外事業部、経営企画室の皆様にTableau導入について話を伺いました。
各部門のTableau活用領域と導入成果
海外事業部様
抱えていた課題とTableau導入のきっかけ
多角的なデータ活用が求められるなか
米国でのデータ活用成功事例がTableau導入のきっかけに
海外事業部はいわばグローバル本社のような位置づけの部署です。海外事業会社のサポートおよび実績管理、さらには、新しい地域におけるビジネス開拓の役割も担っています。海外事業会社のデータを集計・分析する際はExcelを利用することが多かったのですが、作業に時間がかかっていました。また、「新しい気づきを得られる」ような、多角的なデータ分析は難しい状況でした。
そのような状況のなか、Tableau導入のきっかけとなったのが「米国の事業会社でのデータ活用成功事例」でした。この成功事例を全世界的に水平展開し、グローバルでデータ活用を推進すべきという方針が決まったことで、国内では経営企画室が先行導入していたTableauの検討を海外事業部でもはじめました。
Tableauを選んだ理由
直観的な操作、充実したサポートが決め手に
データ活用に成功した米国の事業会社は他のBIツールを使っていたのですが、データが使える環境を早く整えることを優先し、Tableauの導入を決めました。Tableauは既に国内の事業会社での導入実績があり、学習のためのツールや環境、そしてサポート体制が充実していたことも決め手となりました。実際、導入前にハンズオントレーニングを受けたのですが、ドラッグ&ドロップで簡単、かつ直感的に操作できるため、BIツールに対する知識がなくても、1~2時間程度で基本的な操作を理解できたのが良かったです。
導入・活用の工夫
まずはTableauの利用を自分事化する
Tableau導入にあたって、まずは部内のメンバーに向けて「Tableauが身近なツールであり、使いこなせば自分たちで様々な分析ができるようになる」ということを理解してもらうため、Tableauの基礎ハンズオントレーニングを実施しました。NECソリューションイノベータさんに何度もお手伝いいただきながら、手元にあるデータを使って、どんどん現場にある課題を分析して、解決していく流れを作っていきました。また、ハンズオントレーニングの他にワークショップも実施しました。他の部門のTableau活用術やアドバイスをもらうことでVizを作るうえで意識すべきポイントを知ることができました。自分たちで作ったダッシュボードに対する気づきを得ることができ、参加者の「もう少し高いレベルのものを作ってみたい」というモチベーションアップにもつながったと思います。
導入の成果
データ収集の自動化とTableauによる可視化で、リアルタイムに近い分析が可能に
Tableau導入を機に、世界各社の販売データをクラウドにアップして自動的に集積する仕組みも構築。これまでシステム入力やExcel集計作業により1週間遅れで実績レポートを確認していましたが、翌日には各種レポートをTableau上で確認できるようになりました。世界数十社による入力作業を介さずに、タイムリーに国際事業の販売状況を確認できるようになったのは、非常に大きなインパクトだったのではないかと思います。
またTableauのダッシュボードを活用することで各社の売上・利益の伸びや落ち込みなどの業績比較や時系列でのトレンド把握など、さまざまな切り口で視覚的に分析ができるようになりました。
競合分析が1日→1時間へと短縮、データ共有で重複作業がなくなる
競合分析を行う際、これまで競合企業の決算書データをExcelのシートへと転記し、そこからグラフを作る作業を行っていました。Tableauを導入した現在は、Excelのシートに入力すればさまざまなグラフが自動で生成できるため、約1日かかっていた作業が1時間程度で完了できるようになりました。
社内会議では、自社と競合企業を比較した資料を作って共有することが多いのですが、これまでは拠点ごとや担当者ごとに同じような競合分析資料を作っていました。現在はTableau上にある競合分析資料を関係者にそのまま共有することで、各地の担当者の資料作成時間を削減することにも成功しています。
可視化が多角的な分析を後押し、新たなアイディアを生む
Tableauはデータを様々な切り口で可視化することができます。加えて、TableauPublicやAcceleratorなどコミュニティーも充実しており、他社のデータの見せ方や切り口を参考にできるので、今までになかった気付きが得られるのが強みだと思います。
昨今では自社にあるデータを把握しきれず埋もれてしまうこともよくあると思いますが、Tableauを導入したことで今まで埋もれていたデータの活用も進んでいます。事業会社が持っている現場のオペレーションのノウハウとTableauによるデータ活⽤のノウハウを組み合わせることで新しいアイディアが生まれ、価値提供に繋がっていることを実感しています。
経営企画室様
抱えていた課題
「膨大なデータをどのように可視化するか」が課題
経営企画室のデジタルマーケティンググループではキッコーマンファンを増やしていくためにデジタルを活用した消費者起点のマーケティングを実施する役割を担っています。まずは、様々な消費者接点データの棚卸からはじめました。レシピサイトを始めとするWebサイトのアクセスログデータ、会員基盤のデータ、アプリ、LINEなどのSNSのデータや、国内の事業会社が持つPOSデータなど膨大なデータがあり、これらをExcelなどで分析していたのですが、当然時間も手間もかかり大変な作業となっていました。
そこで、まずは集めたデータをどうやって可視化していくかという課題に対して、BIツール導入の検討を始めました。
Tableauを選んだ理由と導入時の工夫
膨大なデータを可視化できる点と多角的な分析ができる点を評価
消費者に関する大量のデータを可視化・分析し、関係者と共有するにはTableauの持つ機能が最適でした。特に、時系列での整理や、データ抽出の切り口を切り替えることによる分析、複数データの組み合わせが簡単にできる点が非常に魅力的なポイントでした。また、サポートする企業が多い点も安心材料となり、Tableauに決めました。
導入時はハンズオン・ワークショップをフル活用、データへの意識を高める
自社が持つデータを集めてわかりやすく可視化することが導入の目的でもあったため、最初からすべて自分たちでやることにこだわるのではなく、適宜外部パートナーのサポートを活用しながら導入を進めました。
また、これまで分析を行ってきたチームメンバーだけでなく、それ以外のメンバーへも分析方法やデータ分析によって得られる価値の共有を進めています。しかし、すぐに社内に浸透させることは難しいため、Tableauの価値を地道に訴えかけることや伴⾛⽀援が必要だと考えています。
導入の成果
可視化が多角的な分析を後押し、営業効率向上につながる
Tableau導入によってレシピサイトのアクセスデータダッシュボードを構築でき、コンテンツ制作や販促企画提案の際に活用してもらえるようになりました。例えば、レシピサイト運営担当やメニュー開発担当、販促企画担当、さらには営業担当がTableauにアクセスし、生活者の閲覧データに基づいたコンテンツ・企画制作、メニュー選定、販売促進施策立案に活用しております。
メルマガやレシピ改善、EC売上にも貢献
TableauのダッシュボードでページビューなどのKPI指標がすべて見通せる状況になり、自分たちが企画したコンテンツの反響に対して非常に敏感になったのは、大きな変化だと思います。
日本ワインの製造販売を行うマンズワインにおいては、ワイナリーにご来場いただいた方に会員登録をしていただきメールマガジンを配信、オンラインショップをご案内する取り組みを実施しています。Tableauを活用し多様なデータを掛け合わせることで、メールマガジンの配信セグメント抽出がきめ細かくできるようになり、購入履歴に類似する商品をレコメンドしたり、購入状況に応じた特別オファーを配信するなどお客様に寄り添ったご提案をすることでメールマガジンの開封率が20〜30%改善しました。お陰様でオンラインショップの売上は順調に拡大しています。
今後の展望
「次のアクションにつながるデータ活用」を当たり前にしたい
Tableau導入をひとつのきっかけとして、データに基づいた新しい施策や仕組みづくりにチャレンジできる組織への変革を目指しています。課題解決のために「可視化しやすくするためデータはどのような形で持つべきか?」「このデータに他のデータを足して考えるとどうなるのか?」などの視点を持つことで、これまで捉えることができなかった事実を認識することが可能になってきています。これにより消費者理解が深まり、独自性のある有効な企画立案につながり、自社の競争力を高めることができるのではないかと期待しています。
そして、今後も事業会社との密な連携で現場の課題を吸い上げ、データ活用の知識を活かしてすぐに改善へとつなげる取り組みを継続することで、事業の発展に寄与していきたいと考えています。
キッコーマン株式会社
- 業種:製造業
- 従業員数(連結):7,686名(2022年3月31日現在)
- 資本金:11,599百万円(2022年3月31日現在)
- 所在地:〒278-8601 千葉県野田市野田250
- 事業内容:持株会社としてのグループ戦略立案及び各事業会社の統括管理
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ご参考になれば幸いです。
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