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JFE商事鋼管管材株式会社様

輸配送管理システム(TMS)ULTRAFIX・導入事例JFE商事鋼管管材株式会社様

JFE商事鋼管管材株式会社様は、鋼管や管継手などの商材輸送における
配車計画の属人化と輸送効率化という課題を抱えていました。
本記事では、物流改革を企画・推進された同社 営業企画本部
物流企画部長の北林様に、「ULTRAFIX/TMS」導入に至る
背景・経緯、導入効果、今後の展望についてお話を伺いました。

動画 / JFE商事鋼管管材株式会社様 導入事例

「ULTRAFIX」導入企業に聞く JFE商事鋼管管材株式会社様

輸配送管理システム導入で実現した劇的な物流改革

JFE商事鋼管管材株式会社様(以下、JFE商事鋼管管材)は、鋼管や管継手などの商材輸送における配車計画の属人化と輸送効率化という課題を抱えていました。この課題解決のため、同社は弊社の輸配送管理システム「ULTRAFIX/TMS」を導入し、2024年3月から運用を開始しました。
本記事では、この大規模な物流改革を企画・推進された同社 営業企画本部 物流企画部長の北林様(写真1)にご登場いただき、「ULTRAFIX/TMS」導入に至る背景・経緯、導入効果、そして今後の展望について詳しくお話を伺いました。

JFE商事鋼管管材株式会社様・導入事例

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1.JFE商事鋼管管材株式会社様について

JFE商事株式会社の機能分離会社として、鋼管・管材などの国内販売を手掛ける

JFE商事鋼管管材様は、JFEグループの一員として1999年7月に設立されました。メイン事業は、JFEスチール株式会社が製造する鋼管を中心に、国内市場への販売を主な事業としています。同社は、各種管材や配管用資材など、幅広い製品を取り扱うことで、お客様の多様なニーズに対応しています。

2.導入前の課題と「ULTRAFIX/TMS」導入の背景

写真1 営業企画本部 物流企画部長 北林 徹 様

写真1
営業企画本部 物流企画部長
北林 徹 様

運送事業者策定の配車計画にかなりの非効率が判明
より効率的な配車計画を自社策定するためにシステム導入を検討

――お忙しい中、大変にありがとうございます。まずは「ULTRAFIX/TMS」導入前に抱えられていた課題について伺いたいと思います。

北林様:「ULTRAFIX/TMS」を導入するに至った背景には、従来の輸送業務における課題がありました。当社では、関東の浦安倉庫を中心に、複数の運送事業者に輸送を委託しています。しかし、配車計画を委託していた運送事業者の計画に、非効率な点が見られたのです。例えば、1台のトラックで運べる荷物を2台のトラックで運んでしまうといったケースが頻発していました。
こうした状況を改善するため、当社は自社で効率的な配車計画を立てる必要性を感じました。しかし、物流の専門知識を持たない当社にとって、最適な配車計画を策定することは容易ではありませんでした。そこで、配車計画を支援するツールとして、輸配送管理システムの導入を検討することになったのです。

3.システム選定のプロセスと「ULTRAFIX/TMS」を選んだ理由

8社システムの比較・検討を経て「ULTRAFIX/TMS」に決定
カスタマイズへの柔軟性、技術陣のサポート、営業担当の提案・対応を高く評価

――では、システム検討の流れとともに「ULTRAFIX/TMS」を選択された理由などについて教えてください。

北林様: 「ULTRAFIX/TMS」の導入に至るまでには、慎重なシステム選定プロセスがありました。2020年4月に発足した物流企画チームが中心となり、複数のシステムを比較検討した結果、「ULTRAFIX/TMS」が選ばれました。具体的には、8社のシステムを比較検討し、最終的に3社に絞り込みました。その上で、「ULTRAFIX/TMS」が以下の点で、当社のニーズに最も合致していると判断しました。

  • 柔軟なカスタマイズ性: 当社の多様な商材に対応できるよう、システムのカスタマイズが柔軟に行える点。
  • 充実した分析機能: 輸送計画と実際の進捗状況を詳細に分析する機能が充実している点。
  • 強力なサポート体制: NEC社の技術陣による、きめ細やかなサポート体制が整っている点。
  • 営業担当の提案力: 当社の課題に対する理解が深く、最適なソリューションを提案してくれた点。

特に、当社では、様々な形状やサイズの商材を取り扱っており、輸送業務が複雑でした。そのため、システムの柔軟なカスタマイズ性と、詳細な分析機能が必須でした。また、導入後のサポート体制も重要な要素であり、NEC社の技術陣のサポート体制の充実が決め手となりました。営業の皆さんの提案や対応の良さも忘れてはならないポイントで、高く評価させていただきました。

4.「ULTRAFIX/TMS」の導入と運用

物流企画部のメンバーが交代でシステムを操作
浦安倉庫への配車計画を作成・提示、必要に応じて現場で調整

――導入後の「ULTRAFIX/TMS」の運用についてはいかがでしょうか?

北林様:「ULTRAFIX/TMS」の導入にあたり、当社は自社の業務に最適なカスタマイズを実施し、運用を開始しました。現在、物流企画部のメンバーが交代でシステムを操作し、浦安倉庫に配車計画を提案しています(写真2)。提案された配車ルートは、必ずしも現場でそのまま実行されるわけではありません。当社商材の特性や道路状況の変化など、様々な要因によって調整が必要になるケースがあります。しかし、佐久間運送株式会社をはじめとする運送事業者との協力体制が構築され、効率的な輸送ルートの実現に向けて取り組んでいます(写真3)。佐久間運送株式会社からは、「ドライバーが余裕を持って業務にあたれるようになった」というポジティブなフィードバックも得ています。特に、タブレットを用いたルート表示機能は、ドライバーの負担軽減に大きく貢献しており、経験の浅いドライバーにとっても使いやすいと好評です(写真4)。

図表 「ULTRAFIX/TMS」の各ソリューション連携を含めた基本構成

図表 「ULTRAFIX/TMS」の各ソリューション連携を含めた基本構成

  • 写真2 物流企画部のメンバーが交代でシステムを操作(本社)

    写真2
    物流企画部のメンバーが交代でシステムを操作(本社)

  • 写真3 佐久間運送の担当者が配車ルートを確認(浦安倉庫)

    写真3
    佐久間運送の担当者が配車ルートを確認(浦安倉庫)

  • 写真4 ドライバーがタブレットでアプリを操作(現場)

    写真4
    ドライバーがタブレットでアプリを操作(現場)

5.導入効果と具体的な成果

フル稼働からわずか数カ月で約20%の輸送効率化を実現
余剰トラックを事業拡大の戦略的武器として活用検討

――「ULTRAFIX/TMS」フル稼働からまだ半年ほど(2024年8月時点)しか経過しておりませんが、現時点での評価や導入効果について伺えますでしょうか?

北林様:2024年8月時点での「ULTRAFIX/TMS」導入効果は非常に顕著です。特に浦安倉庫では、導入後わずか数カ月で輸送効率が約20%向上し、トラック11台体制で運用していたところ、2台分の余裕が生まれました。この余剰車両をどう活用するかについては、コスト削減という選択肢も考えられますが、当社では物流を商材販売の戦略的な武器と位置付けているため、新たなビジネスチャンス創出に繋げるべく、具体的な活用策を検討中です。また、中部支店の倉庫においても、「輸配送進捗管理サービス」の導入により、輸送効率の向上が確認されています。このように、「ULTRAFIX/TMS」は、配車計画の最適化だけでなく、輸送実態の可視化にも大きく貢献しており、今後の事業拡大に向けて、物流改革を強力に推進するツールとして期待しています。

6.今後の展望・計画

関西支店の倉庫でも「ULTRAFIX/TMS」導入する予定
東北、新潟、岡山、九州等での導入も視野に取組進める

――物流改革の推進という点で今後のお取り組みにつきご予定・ご計画はありますか?

北林様:「ULTRAFIX/TMS」を浦安倉庫、中部支店に続き、関西支店の倉庫への導入を計画しております。関西支店の倉庫は、車両台数が5台と比較的小規模であるため、フルスペックな導入ではなく、最適な導入規模を検討中です。さらに東北、新潟、岡山、九州など、トラックを常傭している拠点への段階的な導入も視野に入れており、全社的な物流システムの標準化を目指します。

――凄い勢いですね。物流改革を事業拡大につなげていく理想的な展開だと思います。

北林様:ありがとうございます。浦安倉庫では、現在のアナログな作業・管理体制から脱却し、バーコードや二次元コードを活用したデジタル化を推進していきます。さらに、WMSとのデータ連携も視野に入れ、より高度な物流管理システムの構築を目指します。NECさんを選定した理由の一つは、このような私たちのデジタル化への取り組みを強力にサポートできるパートナーであると考えているからです。中部支店の倉庫で既に導入済みのQRコード管理システムは、ピッキングミス防止に大きな効果を発揮しており、この成功事例を他の拠点にも展開していきます。また、画像認識技術を活用したパイプ計数システムの導入も進めており、これら先進的な技術の導入を通じて、物流全体の効率化と精度向上を図ります。

――JFE商事鋼管管材様の物流改革の計画性と実行力には驚かされるばかりです。弊社もJFE商事鋼管管材様のさらなる物流改革と事業拡大に少しでも貢献できるよう、今後も様々なご提案・サポートをさせていただければと存じます。本日は大変にありがとうございました!

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  • 2024年版・物流システムリサーチ結果【抜粋版】

    荷主企業、物流事業者300名の物流業務や物流システムに関する
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