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白石矯正歯科様
顔認証パッケージソフトウェアBio-IDiom KAOATO・導入事例

白石矯正歯科様

顔認証により受付の業務プロセスをなくして自動化することで、
院内メンバー様の業務負荷が低減し患者様の手厚い診療が可能に

事例のポイント

課題背景

  • 診察カードをなくし、人手による煩雑な受付業務を全廃して自動化したい。
  • 高精度で信頼性が高く、セキュリティやサポートも安心の顔認証システムを選びたい。
  • 非接触で患者様と院内メンバーの感染リスクを減らし、院内の安全を的確に維持したい。

成果

  • 受付業務の自動化とともに院内業務の負荷を15~20%削減
    受付業務の自動化により診療プロセスで発生する全業務負荷の15~20%を削減し、生じた余裕で診療業務に集中。
  • 高い認証精度に加え強固なセキュリティや迅速なサポートを実現
    NECは顔認証精度の評価テストで何度も世界一*を獲得し、セキュリティやサポート面でも信頼性が高く安心して導入。
  • 受付で診療カードのやり取りがなくなり感染症のリスクを低減
    患者様と院内メンバー様間の、受付における手渡しによる診察カードのやり取りがなくなり、感染症に対するリスクが低減。

 *米国国立標準技術研究所(NIST)による顔認証ベンチマークテストでこれまでにNo.1を複数回獲得
※NISTによる評価結果は米国政府による特定のシステム、製品、サービス、企業を推奨するものではありません。

導入ソリューション

白石矯正歯科様が導入したBio-IDiom KAOATO

これからの歯科医療業界全体に寄与できるような自動化の仕組みづくりに挑戦したいと考え、診療受付を顔認証システム(Bio-IDiom KAOATO)で行うことにより院内のDXを進めている。

ノートPCで顔登録を実施

ノートPCで顔登録を実施
次回受付時に登録した情報が院内システムへ送信され
院内メンバーへ来院情報と患者様の情報を通知

白石矯正歯科様が導入したBio-IDiom KAOATOの詳細は下記よりご確認ください。

事例の詳細

導入前の背景や課題「診察カードを全廃し、人手による煩雑な受付業務をなくして自動化したい」

白石矯正歯科様では、以前より院内DXを積極的に推進してきました。その中で、喫緊の課題となっていたのは診察カードを全廃し、人による煩雑な受付業務を自動化するというテーマです。
一時期、診察カードを廃止して院内メンバー様が患者様全員の顔を記憶する試みをしましたが、受付業務の負荷はあまり軽減されませんでした。また、医院の規模が大きく患者数が増えるとこの方法では限界があるため、歯科医療の業界全体に寄与できるような自動化の仕組みづくりに挑戦したいとの思いが募ったそうです。

白石矯正歯科 院長 白石 圭 氏

白石矯正歯科
院長
白石 圭 氏

院内のシステム基盤はすでに完成していましたので、受付業務を院内システムと連携できればと考えました。そこで、受付業務には顔認証が最適だと判断し、7年ほど前からさまざまな製品を比較検討していました。
「院内システムはほとんど自作ですが、顔認証エンジンはやはりベンダーの製品を検討しました。医院という性格上、患者様の取り違えは許されませんので高度な認証精度はもちろん、さらにサポートが充実している製品を何年もかけて探していました」と、白石 圭院長は導入前を振り返ります。
また、「新型コロナウィルス感染症(以下COVID-19)禍のため、いくら患者様の顔を院内メンバーが記憶していても、マスクや帽子に隠れて判別できないという課題も生じました。同時に、診察カードは人手を介してやり取りされるため感染リスクも心配でした」と、林 寛子氏は語ります。

選択のポイント「認証精度の高さと堅牢なセキユリティ、手厚いサポートが採用の決め手に」

顔認証システムの導入では、国内外を問わず数多く製品を調査し、実際に試用を繰り返しました。院内システムは白石氏自身が構築していたので、作り込みができる顔認証システムを入手したいと考えたのです。

当初は、顔認証エンジンを単体で販売するベンダーはなくパッケージ製品が主流でした。また、海外製品は国内サポートを受けられず、認証精度テストを経ていない製品が多く高リスクなので除外しました。しかし、ここ数年で顔認証システムをめぐる環境は大きく進化したといいます。
「COVID-19禍で情勢が急激に変化して、顔認証エンジン製品の多機能化が始まったのに気づきました。NECさんに問い合わせると、受付機能を持った顔認証システムを提供し、他システム連携が可能というお返事でした」(白石氏)。こうして、Bio-IDiom KAOATO(以下KAOATO)の採用が決まりました。
「顔認証精度の評価テストで、NECさんは何度も世界一になっているのが、もっとも重要な決め手でした。導入がスタートしてからのNECさんの対応は、非常にスピーディでサポートの点でもすごいなと思いました」(白石氏)。個人情報の漏えい防止という観点からも、豊富な実績やノウハウを基盤に堅牢なセキュリティを備えたKAOATOは信頼性が高いと感じました。

白石矯正歯科 歯科技工士・主任 林 寛子 氏

白石矯正歯科
歯科技工士・主任
林 寛子 氏

「子どもの患者様の場合、顔認証データの漏えいリスクを心配される保護者もおられるのですが、NECさんの製品であると安心していただけます」(林氏)。データベースの情報は、外部インターネットの環境などではなく、院内のPCで管理され、情報も暗号化されているので悪用できない点も高評価のポイントでした。こうして、2021年10月に導入プロジェクトがスタートし、2022年3月より稼働を開始しました。

現状では、顔認証による自動受付で患者様の識別タグをラベルプリンタで出力し、患者様はそれを持って受診する仕組みです。また、顔認証と同時に電子カルテが自動的に起動するテストも実施中です。

導入後の成果「業務プロセスの自動化だけでなく、患者様と院内メンバー様の双方に多大な効果」

まず、受付業務が丸ごと削減できスムーズな自動化を実現しました。同時に、患者様がKAOATOの導入で白石矯正歯科様を先進的な医院だと認知してくれ、顔認証を楽しんでいる傾向さえ見られるとのことです。

白石矯正歯科

「受付業務がなくなり、院内メンバーに余裕が生まれた点がいちばん大きな効果です。診療業務全体を100とすれば、受付業務がなくなったことで15~20%もの省力化ができました」(林氏)。
「診療期間が長い患者様なら、医院側も慣れて受付時など緊張も少なくて済みますが、新しい患者様の時はかなり緊張します。ところが、顔認証のKAOATOが介在すると、それが潤滑油となって精神的な負荷を減らす効果が見られます」(白石氏)。

患者様は診察カードを出して受付を済ます必要がなくなり、院内メンバー様は患者様の顔を憶える手間が省けました。ただし、患者様の顔は院内メンバー様が記憶しているので、ダブルチェックによる安全な診療体制が確立できたといいます。感染リスクをともなう診察カードの手渡しがなくなり、非接触による顔認証は患者様にもたいへん好評です。

「KAOATOはコストパフォーマンスが高く、大企業でないと導入できない高価な製品ではないところにも大きな可能性を感じます。一度導入すれば、ランニングコストがかからない点も大きなメリットです」(白石氏)。
「最近は人手不足や人材難が深刻なので、業務プロセスを丸ごと自動化できるのはすごいし、その効果には大きな拡がりを感じます。単に人の代行をするだけでなく、コミュニケーションが円滑化するなど新しい効果が生まれるのも魅力です」(林氏)。

先日、学会で白石矯正歯科様の顔認証による自動受付の成果が発表されました。おそらく、歯科医院では第1号となる事例です。今後は、患者様の顔認証がトリガーとなり、院内の各システムへ自動連携できる仕組みづくりに注力したいとのことです。

NECソリューションイノベータ担当者の声

白石矯正歯科様へ初めてうかがった際、「楽しみで昨夜は寝られなかった」と白石様が言われたので、ご期待に絶対お応えしなければと奮起しました。導入後のいろいろな効果やメリットについてお話をうかがえて、ほんとうに良かったと感じています。
現在、白石矯正歯科様では院内DXを推進されています。今回はKAOATOによる受付業務の削減を実現されましたが、診察カード廃止、無人自動受付、識別タグのラベル印刷、電子カルテ連動などは大きな病院様でもいまだ実現されていない先進的な取り組みです。この受付業務をなくす成功事例を、他の医療機関にも展開したいというのが白石様とNECとが共有する思いです。従来は、診察カードを数多く持たれていた患者様も、KAOATOによる顔認証が一般化すれば不要になります。社会の流れは、むしろカードレスで多種多様なことができる方向に進んでいますので、この成功事例を嚆矢として、さまざまな医療機関でDXを推進していきたいという使命的な思いにかられています。

NECソリューションイノベータ 支社ライン 九州支社 第二グループ 上田 蒼馬

NECソリューションイノベータ
支社ライン 九州支社
第二グループ
上田 蒼馬

お客様プロフィール

白石矯正歯科

白石矯正歯科
所在地
〒101-0024 東京都千代田区神田和泉町1-2-19 石井ビル3F
設立
2007年
事業内容
「ほんとうに必要な矯正を、正直に」をスローガンに、矯正治療の主目的として「歯を長持ちさせること」を最優先にした、フルパッシブ矯正を実践している。80歳になっても歯が20本以上残っていることをめざす、日本歯科医師会が提唱する「8020」運動を積極的に推進。また、患者様と院内メンバー様の双方に多大なメリットを生む、院内DXへ積極的に取り組んでいる。
URL
new windowhttps://shiraishi-ortho.com/
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