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人事・総務コラム・第8回
人事部の役割とは何?仕事内容や必要なスキルから、総務との違いまで解説

  • ウチの会社も新しい社員が増えてきましたね
    自分が採用に関わった人が活躍している姿を見ると嬉しくなります

  • そうね
    私達の仕事は単に採用するだけじゃなくて、経営戦略をサポートすることだからね

  • 戦略人事ですね!
    でも経営戦略を実現するには具体的にどんな事をすればいいんですか?

  • たとえば同じ商品であっても、既存市場に販売するのと新たな市場を開拓するのでは、求められる人材が変わってくるわ

  • 確かに!前者は堅実性、後者は積極性が求められそうですね

  • 経営戦略に合った人材を獲得したり、既存の社員を戦略にマッチした人材に育成したり、再配置することで能力を引き出すことが、これからの人事に求められているのよ

  • 今は採用手法も多様化してますし、タレントマネジメントを駆使することもできます

  • そうね
    今日のコラムはあらためて人事部の仕事の内容や必要なスキルをまとめているわ
    今人事として働いている人も、これから人事になろうとしている人も必見です!

すぐに役立つ!人事総務・経理コラム スーパー総務、岡本リカの人事・会計講座 人事・総務コラム・第8回人事部の役割とは何?仕事内容や必要なスキルから、総務との違いまで解説

人事部は、企業の資源「ヒト」を扱う部署です。しかし、その詳細となると、なかなか思い浮かばない人も多いでしょう。果たして人事部は何をどこまでどのように行っている部署なのでしょうか。ここでは人事部の概要や仕事の内容、総務との違いについて解説します。

そもそも人事部とは?

人事部は、企業の資源である「ヒト」を管理する部署です。管理という言葉からバックオフィスだけをイメージしがちですが、そういった面だけでなく経営的な視点も必要な部署といえます。なぜなら後述する「戦略人事」と呼ぶ概念が存在するからです。

人事とは?その役割について

人事は、企業の資源「ヒト」を扱う仕事となります。たとえば、社員の採用や育成、配置や制度設計、労務管理や組織開発など。こうした業務によって人員計画を適切に進めていき、経営戦略の実現をサポートするのです。

人事と関係が深い戦略人事

戦略人事とは、経営理念や事業戦略に沿う人事を進めて、経営資源であるヒトを通じ、経営戦略に参加していくことです。戦略人事によって人事の方向性が決まり、組織開発が進みます。


戦略人事とHRBP

HRBPとは、経営目標を理解したうえで、経営戦略に沿って社員や組織に関するニーズに応え、人事面から経営をサポートする人材のことです。「Human Resource Business Partner」の略語で、社員と組織全体、双方のパフォーマンス向上を担います。

人事部の役割・仕事

それでは人事部の役割・仕事について解説しましょう。

社員の採用

社員の採用とは、下記のような仕事です。

  • 採用計画の作成
  • 求人情報の作成ならびに掲載の手配
  • 応募の受付や問い合わせ対応
  • 説明会や面接に関する日程の調整
  • 面接や試験の実施
  • 結果についての連絡やその後の手続き対応

一口に「採用」といっても幅広く存在します。年間をとおして動きがある慌ただしい業務といえるでしょう。

社員育成・研修

社員育成・研修とは、下記のような仕事です。

  • 研修計画の策定
  • 管理職や新入社員など社員ごとに必要な研修の実施(会場や講師の手配を含む)
  • スキルに特化した研修の実施(会場や講師の手配を含む)
  • 研修の効果測定
  • eラーニングの検討や導入
  • OJTの計画立案と実施
  • メンターや1on1ミーティングに関する制度の計画や実施

こちらも採用と同様、幅広い業務が存在します。将来の企業を担う社員を育てるべく、人事部は育成・研修に取り組んでいるのです。

社員の配置

社員の配置とは、下記のような仕事です。

  • 配置や異動に関する計画の策定
  • 社内公募や自己申告といった配置や異動に関する制度の設計や実施、選考や手続き

適切な配置によって社員のスキルを引き出し、パフォーマンス向上を目指します。実現できれば、生産性や業績の向上も見込めるでしょう。

社員の評価

社員の評価とは、下記のような仕事です。

  • スキルや知識、コンピテンシーや設定した目標の進捗などから、社員を評価
  • 評価制度の策定や見直し、運用

評価は給与や配置にかかわるだけでなく、社員のモチベーションにも影響します。よって客観的で公平な視点が必要になります。

福利厚生や昇給制度の設計・見直し

福利厚生や昇給制度の設計・見直しとは、下記のような仕事です。

  • 福利厚生や賃金、昇給や昇格といった制度について設計や見直し、管理や運営
  • 制度の周知や手続きが必要な社員へのリマインド

こうした制度は社員の生活に直接かかわる部分も多いため、公平さが必要です。

労務管理

労務管理とは、下記のような仕事です。

  • 勤怠管理システムを用いて、労働時間や残業時間を管理
  • 長時間労働の可能性がある場合、実態を調査
  • 36協定の締結といった労使関係の管理業務
  • 計算や支払いといった給与に関する業務
  • 給与と労働や評価が見合っているか、確認や見直しの実施
  • 健康診断の実施やメンタルヘルスケア対策
  • 社会保険や労働保険の加入・脱退手続き

労務管理は社員の健康や今後に紐づくものも多いです。非常に重要な業務といえるでしょう。

組織開発

組織開発とは、企業の課題解決に向けた取り組みで、OD(Organization Development)とも呼ばれる戦略人事のひとつです。たとえば「社員エンゲージメントの向上を目指した施策の実施」や「良い風土や人間関係を生む環境づくり」などです。

人事部に必要なスキル

これら多種多様な業務を行う人事部には、どういったスキルが必要なのでしょう。ひとつずつ見ていきます。

正確さとルールの理解

たとえば労務管理では、保険の加入や脱退を進めていきます。こうした手続きでは必要な書類も決まっていますし、「この条件を満たしたらいつまでに提出」とルールも決まっているもの。
そうなると、確実な提出のため正確な記入が必要でしょう。また、「どういったルールのもと作成するのか」「どういった法令にもとづいているのか」「どのように法改正されたのか」についても理解していなくてはなりません。
こうした点から、人事部には正確さとルールの理解が必要になるのです。

自発的にルーティンをたのしむ

人事部は勤怠情報の収集や給与計算といった、ルーティンが多いといえます。こうした点を「自発的にどうたのしむか」も重要なスキルとなります。たとえば、下記のように考えていければ、業務をたのしみながら生産性やモチベーションを向上できるでしょう。

  • 勤怠情報をしっかり収集できれば長時間労働も防げるし、働き方の見直しができるかもしれない
  • 給与計算は手間がかかるからこそ、自分でチェックリストをつくって漏れなく迅速に作業しよう
  • 最近起こったミスについて理解し、ミスを防げるような仕組みをつくろう

情報の取扱い

人事部では、社員の名前や生年月日、給与の金額といった機密情報を取り扱います。こうした情報についての意識が高ければ、「人に話さない」「情報を外に持ち出さない」といった情報を守る基礎が徹底できるでしょう。それによって情報の漏えいが防げます。また情報を徹底的に守るため、周囲から信頼も得られます。

話を聴き、適切に伝える

人事部は採用や育成、組織開発など人と話す機会も多いもの。自社を希望する人や社員、経営陣といった「どんな人の話も聴ける」「どんな人にも落ち着いて漏れなく情報を伝えられる」というスキルが必要です。最初は難しいかもしれませんが、ひとつずつ進めていくと確実にスキルアップできるでしょう。

間違えやすい!人事と総務の違い

最後に混同しやすい人事と総務、ふたつの違いについて見ていきます。

  • 人事
    人事は、「ヒト」に関連する業務を実施します。
    かんたんにいえば社員の「採用・育成・配置・評価・制度設計・労務管理・組織開発」などです。

  • 総務
    総務は備品や設備の管理、受付といった業務です。ほかの部署が扱わない業務を一手に引き受ける形になる場合が多いとされています。

人事は「ヒトについて」、総務は「企業全体のサポート」と考えると、分かりやすいでしょう。

人事部は企業競争力の要

人事部とは、企業の資源である「ヒト」を管理する部署です。業務範囲は採用や育成、配置や評価、労務管理や組織開発まで幅広いうえ、企業競争力の要になります。また人事部の役割によって戦略人事が進めば、経営目標の達成に近づくのです。企業競争力の強化に向けて、人事部の重要さを今一度見直してみてはいかがでしょう。

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