セキュリティゲート(フラッパーゲート)とは?価格の目安とメリット
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目次
顔認証システムとは、人の顔がもつ情報をもとに本人かどうかを判別するシステムです。セキュリティ意識の高まりから、ビルの入退室管理や銀行の本人確認、コンサート会場のなりすまし防止などに活用されています。実際に導入する際は、社内のさまざまなシステムと連携させることで多くの恩恵を受けられるでしょう。
顔認証システムがいま注目を集める理由とは?メリットと活用法を解説!
スマートフォン(スマホ)の本人確認や、オフィスのセキュリティ対策、ライブ会場のなりすまし防止……。
顔認証システムは「使いやすく、セキュリティレベルが高い認証システム」として、いまや多くの施設や製品に導入が進んでいます。しかし、詳しいしくみやメリットまでは知らない人も多いのではないでしょうか。そこで、そもそも顔認証システムとは何か、特徴や活用法、導入時のポイントなどについて、基礎から詳しく解説します。社内や施設内のセキュリティ対策を考える際に、ぜひ参考にしてください。
顔認証システムとは?
人が生来持っている身体的な特徴(指紋、眼球の虹彩、声など)をもとに、本人を特定するシステムを「生体認証システム(バイオメトリクス認証)」といいます。生体認証は人がそれぞれにもつ唯一無二の情報なので、偽造が難しく、セキュリティレベルが非常に高いといわれています。そのなかでも、目・鼻・口といった顔の特徴で個人を見分けるシステムが「顔認証システム」です。顔は普段から、だれもが人を判別するための手段でもあり、指紋などとは異なり認証した人が誰であるか管理者がすぐに認識できます。そのため、利用者の心理的負担が少ない生体認証システムとしても注目されているのです。
顔認証パッケージソフトウェア Bio-IDiom KAOATOについて、概要から何ができるのか、顔認証の適用分野などこちらで詳しく説明しております。
顔認証システムのしくみとは?
顔認証システムの細かなしくみは、システムを開発する企業によってもさまざまです。今回は、2019年時点で世界1位(※)の精度を誇るNECの顔認証エンジンを参考にして、わかりやすく解説します。
顔認証システムでは、まず動画や画像から個人の顔を読み取り、目・鼻・口といった特徴点(特徴となる部分)の位置や顔領域の大きさを分析します。分析データは外部から盗まれないように暗号化されて、サーバに保存されます。このようにして、認証を行う際に本人がカメラに顔を向けたとき、実際の顔と保存データを照合し、本人確認をするのです。
※米国国立標準技術研究所(NIST)による顔認証技術の性能評価で複数回の第1位を獲得
顔認証システムがいま注目される理由とは?
では、なぜいま、顔認証システムが注目されているのでしょうか。背景には、大きくふたつの要因があります。
ひとつは企業においてセキュリティ対策の重要度が増してきたからです。PCの盗難や悪用によって、個人情報や顧客情報の漏えい事件も数多く起きています。企業としても大切な資産を守るためにセキュリティ対策を講じる必要性が高まっている状況です。そんななかで、セキュリティレベルの高い顔認証システムはオフィスビルの入退室管理や、空港における本人確認などに広く使われるようになりました。
もうひとつの要因として、顔認証システム自体の目まぐるしい進化が挙げられます。2001年当時は顔認証のエラー率が低く、実用化が疑問視されていましたが、顔認証技術進化により、昨今では認証精度が非常に高くなってきています。2018年に公開されたNISTによる最新の評価試験(FRVT2018)では、NECは、認証エラー率を飛躍的に低減し、高信頼性(認証精度)と利便性(検索速度)の両方を兼備した性能を達成しています。さらに、化粧や髪型の変化、顔の経年変化にも対応できる顔認証システムが増え、多くの場所で導入が進んでいます。
顔認証の市場は爆発的に伸びており、2022年の市場規模は2018年から約3.6倍の58億円にも成長すると予想されています。(※)今後さらに多くの場所で導入が進むことが期待できそうです。
※ セキュリティ関連の機器・システム、サービスの国内市場を調査|富士経済(2020年1月9日)
業界トップクラス※の顔認証エンジンを搭載し、高い認証精度を実現した顔認証パッケージソフトウェア「Bio-IDiom KAOATO」についての資料ダウンロードはこちら。
※米国国立標準技術研究所(NIST)による顔認証ベンチマークテストでこれまでにNo.1を複数回獲得
NISTによる評価結果は米国政府による特定のシステム、製品、サービス、企業を推奨するものではありません。
顔認証システムのメリットとは?
顔認証システムを導入すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。大きく5つの観点から紹介します。
(1)使いやすく、セキュリティレベルが高い
まず顔認証システムは、ほかの認証システムと比べてセキュリティレベルが高いことが特徴といえます。人の顔に関する情報は、暗証番号やICカードのように盗まれることはなく、偽造も極めて困難です。かつ、入退室管理においては一人ひとりの顔を識別するため、一度の認証でふたり以上が入退室する「共連れ」を検知して管理者に伝えるので、共連れの防止に繋がります。
セキュリティレベルにかぎれば、虹彩認証や静脈認証も顔認証システムと肩を並べます。しかし、「使いやすさ」に着目すると、顔認証システムは生体認証システムのなかでもかなり優位性が高いです。指紋認証や静脈認証では、指を機器に置いて認証する必要がありますが、顔認証なら顔をカメラに向けるだけでよいからです。利用者が特にストレスを感じることがなく、両手がふさがっているときでもスムーズに通行できます。
こうした利便性とセキュリティの安全性を兼ねそなえている点が、顔認証システムの強みだといえるでしょう。
(2)非接触のため衛生的
顔認証システムは、カメラに顔を向ければ認証が完了します。どこかに手を触れる必要がないため、非常に衛生的です。New Normalの時代においては、感染症のリスクとも戦わなければいけません。そのため、顔認証システムのように「非接触」の認証システムは、ウイルスの感染拡大を抑える意味でも非常に有効だといえます。
(3)専用装置が不要で導入しやすい
顔認証システムは、ほかの生体認証システムのように、専門の機器が必要ありません。Webカメラ(IPカメラも含む)と、データ保存用のサーバ(クラウドでも利用可能)さえあれば利用を開始できます。そのため、専用機器が必要な静脈認証や虹彩認証などと比べると、比較的導入しやすいシステムだといえるでしょう。
(4)紛失・パスワード忘れのリスクがない
入退室管理で、暗証番号やICカードを利用している企業も多いでしょう。この場合、従業員のパスワード・カード忘れや紛失は、どうしても起こりえます。カードを紛失した場合、カードが悪意のある第三者の手に渡り、不正入室を許してしまう可能性もあります。一方、顔認証システムであれば不正利用の心配はありません。自分の体さえあれば入退室ができるため、パスワード・カード忘れによる不便や、紛失によるリスクを感じる必要がないのです。
(5)不正抑止につながる
顔認証システムでは、「いつ・だれが入退室したか」のデータをログとして正確に残せます。そのため、万が一社内や施設内で問題行動が起こっても、原因を瞬時に突き止めることが可能です。すぐに人物が特定されることになるため、外部からの侵入はもちろん、従業員による内部不正の抑止にもつながります。
顔認証パッケージソフトウェア Bio-IDiom KAOATOについて、概要から何ができるのか、顔認証の適用分野などこちらで詳しく説明しております。
顔認証システムの留意点とは?
メリットの多い顔認証システムですが、もちろん留意すべき点もあります。
導入を検討する際の参考になるように、留意点についても紹介します。
(1)製品によって認証精度の差が大きい
一般的にセキュリティレベルが非常に高い顔認証システムですが、製品によって性能に差があるのも事実です。なかには、顔の経年変化に対応していないものや、マスク着用時には認証できないものもあります。顔認証システムを選ぶ際は、できるだけセキュリティレベルが高い製品を選ぶことが大切です。
その点、NECソリューションイノベータの顔認証パッケージソフトウェア「Bio-IDiom KAOATO」には、生体判定の問題点である「本人でも認証NGとなってしまう可能性がある」というリスクを解決する、本人確認の方法がいくつも備わっています。さらに、顔認証機器に写真や画像をかざして他人に“なりすまし”する行為への対応技術もあり、本人でないと認証されない構成も可能です。
(2)プライバシー保護に配慮する必要があること
顔認証システムで扱う顔に関するデータは、個人情報保護法でも「個人情報」であると定義されています。つまり、扱いには十分注意する必要があるでしょう。具体的には、「データの利用目的を本人に通知・公表したうえで、撮影する」「特定の利用目的を超えて、データを利用しない」といった行動の徹底が求められます。
顔認証システムの用途・活用シーンとは?
ここからは、顔認証システムがどのような用途で活用できるのか、代表的な8つの場面を紹介します。
(1)入退室管理(オフィスや工場、マンション)
オフィスや工場での入退室管理に顔認証を活用すると、従業員がハンズフリーでスムーズに入退室できるようになります。また、顔認証システムは高度なセキュリティレベルを誇るため、オフィスでの事務所荒らしやマンションでの空き巣の防止に効果的です。利便性の高いセキュリティ対策として、多くの建物で導入が進んでいます。
※「入退室管理」については、こちらで詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
(2)決済(小売店やホテル、飲食店)
あらかじめ顔写真を登録しておくと、決済カウンターでカメラが本人を検知し、自動で決済する「手ぶら決済」のシステムにも、顔認証が使われています。利用者は現金を持たずに買い物や宿泊、飲食ができるため、身軽に観光やショッピングを楽しめるのです。コンビニエンスストアやレストランなど、さまざまな場で利用が広がりつつあります。
(3)端末ログオン(PC・スマホ)
世間ではPCやスマホを第三者に操作され、機密情報が盗まれる事件が多発しています。これを防ぐために、顔認証システムを活用した本人確認が効果的です。顔認証を使えば、端末に内蔵されたカメラで顔を確認し、本人以外はログオン不可に設定できます。また、ログオン履歴で正確な勤務時間を記録することも可能です。このように、顔認証は情報漏えいに対するセキュリティ対策だけでなく、従業員の働き方改革にも活用できます。
(4)なりすまし防止(銀行、受験会場、イベント会場)
ライブやコンサートでは、チケットが不当に高額で転売されるケースが増えています。これを防ぐため、会場で顔認証システムによる本人確認を実施し、もとの購入者以外は入場不可とすることも可能です。同様に、受験会場では「替え玉受験」を防止できます。また、銀行での「なりすまし」も防ぐことができます。
(5)来訪者の探知(ホテルや店舗)
VIP顧客に対して手厚いサービスを行うためにも、顔認証システムが活用できます。あらかじめ顧客の情報をデータベースに登録しておけば、カメラが自動で来店を検知。迅速にサービスを提供でき、顧客の満足度を高められます。こうした「来訪者探知」の機能は、遊園地や商業施設でのスムーズな迷子さがしにも効果的です。
(6)受付(アミューズメント施設や店舗)
スポーツジムやホテルなどで、来店数の多い時間帯に受付で待ち時間が発生してしまうことがあるでしょう。顔認証システムを導入すれば、会員の顔を瞬時に見分けて、短時間で受付を完了できます。顧客側も、待ち時間が短縮されるだけでなく、会員証やカードを持たずに来店できるため便利です。
(7)見守り(介護施設)
介護施設では、入居者の安全や健康が第一です。万が一入居者が人知れず外出してしまったら、思わぬ事故にもつながりかねません。顔認証システムを導入して施設内のカメラと連携させれば、入居者の無断外出を防止できます。同時に外部からの侵入も防ぐことができ、より安全な施設をつくれるのです。
オフィスでの活用や、製造業、不動産開発業、医療業分野での顔認証の活用例をこちらで紹介しております。
是非ご覧ください。
顔認証システムを導入するうえでのポイントとは?
では、顔認証システムの導入を進めたいとき、どんな点に気をつければよいのでしょか。
顔認証システムを導入するうえでのポイントを、大きく3つの観点から紹介します。
(1)認証精度が高いもの・情報管理が徹底されたものを選ぶ
まずは、より認証精度の高いものを選ぶことです。「メガネやマスクを着用しても判別できるか」「顔が経年変化しても認証可能か」「誤認率はどれくらい低いか」といったチェック項目に耐えうる製品であれば、導入後も長く利用できるでしょう。認証の精度が高いものほど、セキュリティレベルも高く安全に利用できます。
また、扱うデータは個人情報でもあるため、情報管理が徹底されているかどうかも確認しましょう。「外部から読み取りできないように、情報が暗号化されてデータベースに保存される」「スタンドアローン(インターネットに接続していない状態)でも利用できる」といった特徴を持つ製品であれば、より安全に利用できます。
(2)ダブル認証でさらにセキュリティを高める
顔認証システム単体でもセキュリティは十分に強固ですが、別の認証システムと組み合わせることで、さらにセキュリティレベルを上げられます。例えば、「顔認証システム+ICカード(社員証)」「顔認証システム+カメレオンコード(色のついたバーコード)」といった組み合わせで、万が一の認証エラーを回避できます。「よりセキュリティを強固にしたい」「より迅速に認証できるようにしたい」という場合は、「ダブル認証」が最適です。
(3)さまざまなシステムと連携させる
顔認証システムを、社内のさまざまなシステムと連携させることで、より多くのメリットが生まれます。例えば、入退室管理として顔認証システムを導入した場合、「勤怠管理システム」と連携させると便利です。顔認証システムを使ってオフィスへ入退室した時間を、そのまま日々の勤務時間として記録できるからです。これなら、従業員が毎日スプレッドシートに入力したり、タイムカードで出社・退社時間を打刻したりする手間も省けます。
ほかにも、社員食堂の自動決済やPCのログオン管理など、顔認証システムはさまざまな場面で活用できます。導入する際はさまざまな活用の可能性を検討すると、利便性を何倍も高めることができるでしょう。
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入退室管理で顔認証が選ばれている理由や、中でもBio-IDiom KAOATOが何故選ばれているのかをこちらで詳しく説明しております。
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入退室でカードの貸し借りや、既存の勤怠システムをうまく連携できない、など入退室管理の課題を多く伺います。顔認証の入退室管理システムで多くの実績のあるBio-IDiom KAOATOを活用した入退室・来客管理を導入・運用する際のポイントを事例を交えてご紹介します。
まとめ
顔認証システムは、会社の状況や課題にあわせて、最適な製品を選ぶことが大切です。しかし、何からそろえればよいかわからず、迷ってしまう人も多いかもしれません。NECソリューションイノベータでは、世界最高峰の精度を誇る顔認証エンジン「NeoFace」を採用した、顔認証パッケージソフトウェア「Bio-IDiom KAOATO」をはじめ、課題にあわせたセキュリティ対策ツールを提案しています。予算にあわせたプランを提案しています。顔認証システムで不明な点があれば、ぜひお気軽にご相談ください。
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