セキュリティゲート(フラッパーゲート)とは?価格の目安とメリット
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目次
企業が自社の資産を安全に守るためには、ネットワークやシステムなどを技術的に保護するセキュリティと、オフィスなどを物理的に保護するセキュリティの両方が必要です。本記事では、この両方の側面を押さえたうえで、企業のマネージャー層向けにセキュリティシステムの概要や種類、メリットなどを総合的に解説します。
セキュリティシステムとは
そもそもセキュリティシステムとは、価値ある資産を外部の攻撃者によって不正に入手・改ざん・破壊・流出などされることを防ぐための仕組みです。企業の場合、主な資産の種類としては、一般に「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」が挙げられます。セキュリティシステムは、大まかに「技術的なもの」と「物理的なもの」の2つに大別可能です。技術的なセキュリティとは、ファイアウォールやウイルス対策ソフトなどを使って、ネットワークやシステム、データなどへの攻撃をデジタル的に防ぐ仕組みを指します。他方で、物理的なセキュリティとは、防犯カメラやセンサー、防犯ロックなどを用いて、オフィスへの物理的な被害を防ぐ仕組みのことです。
企業が自社の資産を守るためには、この技術的なセキュリティと物理的なセキュリティの双方をフル活用して、脅威への対策を講じる必要があります。
インターネットに関係するセキュリティシステム
技術的なセキュリティにおける危険な外部とは、簡単にいえばインターネットのことです。従業員や関係者による内部不正を度外視した場合、サイバー攻撃は基本的にインターネットを介して行われます。攻撃の手段はマルウェア、なりすましメール、フィッシングサイト、サプライチェーンの脆弱性を利用した攻撃など多種多様です。
特に昨今はクラウドサービスの普及もあり、企業がシステムやデータをインターネット上(クラウド上)に置くことも増えているので、インターネットからの攻撃に備えることは非常に重要です。インターネットに関係するセキュリティシステムとしては、主に以下の種類が挙げられます。
UTM
UTMとは「Unified Threat Management」の略称で、「統合脅威管理」と訳されます。その名が示す通り、UTMは多種多様な脅威へ備えるために、複数のセキュリティ機能を単一のシステムに統合している点が特長です。インターネットからの脅威を防ぐにはさまざまなセキュリティ機能が必要ですが、機能ごとに個別のソリューションを導入すると、セキュリティ全体の可視性が低下し、管理も煩雑化してしまいます。その点、UTMならばインターネットからの被害をさまざまな手段で防ぎつつ、脅威の検出や対応のために必要な業務を効率化することが可能です。後述のファイアウォールやウイルス対策ソフトなども、UTMの主要な機能に含まれます。
VPN
VPNとは「Virtual Private Network」の略称で、日本語にすると「仮想専用回線」という意味です。通常、インターネット回線は複数の人で共有して使用しています。しかし、その状態は、重要な書類を抜き身で抱えたまま大通りを歩いているようなものであり、そこで送受信されるトラフィック(情報)が攻撃者に傍受されないか、という不安が残ります。VPNの機能は、特定の人しか通れない仮想のトンネルを設置することに例えられます。このトンネルの様子は、外部の人からは見えません。さらにVPNでは、そのトンネルを通るトラフィックにも高度な暗号化措置を施すため、情報の秘匿性をさらに高めることが可能です。
最近ではテレワークが普及したことで、重要なデータをインターネット上でやりとりする機会なども増えてきました。その際、通信の安全性を確保するためにVPNを利用する企業も増えています。
ファイアウォール
ファイアウォールとは、ネットワークを通じて外部から襲ってくる不正アクセスを防ぐためのシステムです。ファイアウォールは外部ネットワークと内部ネットワークの境界に設置され、外側からの脅威に備える城壁や門番のような役割を果たします。ファイアウォールの基本的な機能としては、内部にアクセスしようとするトラフィックのIPアドレスなどを参照し、そのトラフィックが事前に許可されたものかどうかをチェックします。外部からの攻撃を遮断する技術的セキュリティにおいて、特に基本的なものとして挙げられます。
ウイルス対策ソフト
ウイルス対策ソフトとは、自社のシステムやデータなどに被害を与えるコンピューターウイルスを検知し、除去するソフトウェアです。一度感染すると、ネットワークを介してほかのシステムやデバイスにまで被害が広がる可能性もあるので、ウイルスへの対策は欠かせません。ウイルスには「トロイの木馬」「ワーム」「ランサムウェア」など、さまざまな種類があります。それぞれの効果も、ネットワークに侵入するためのバックドアを作ったり、データを改ざんしたり、外部へ漏洩させたりと多種多様です。中には、システムそのものにロックをかけて使用不能にしたり、破壊したりするものもあります。
ウイルスは日進月歩で進化しているため、ウイルス対策ソフトを定期的に更新して、常に最新の脅威に対応できるよう備えておくことが重要です。
※サイバーセキュリティ対策についてはこちらで紹介しております。
物理的なセキュリティシステム
物理的なセキュリティシステムでは、オフィスや重要な施設への不正な侵入を防ぎ、従業員や情報、現金、ハードウェアなどの資産を保護する仕組みが必要です。いくら強固なセキュリティツールを導入して技術的なセキュリティ対策を施しても、オフィス内へ物理的に侵入されて資料やデバイスを盗まれたり、盗聴器や隠しカメラを仕掛けられたりしたら、やはり重要な情報が漏れてしまう危険はあります。
そもそも、そうした不法侵入を許してしまうこと自体、企業や従業員にとっては大きなリスクです。そのため、企業のリスクマネジメントとしては、物理的な面でも強固なセキュリティシステムを導入することが欠かせません。
防犯カメラシステム
防犯カメラを設置することで、外部からの侵入や内部不正を記録したり、監視したりできます。防犯カメラの主な設置場所としては、建物の出入口や重要な部屋・施設などが挙げられます。防犯カメラを活用することで、何らかのトラブルが発生した際もその映像記録を参照し、誰が・どういう手口で・何を行ったのかを迅速に確認できます。
また、すべての防犯カメラの映像を警備室などでリアルタイムかつ一元的に監視できるようにすることで、警備員はあちこち歩き回ることなく複数の場所を監視できます。これは警備員の負担を軽減したり、警備の人員を削減して人件費を節約したりするために役立ちます。さらに、防犯カメラの存在自体が犯罪行為の抑制になりえることもポイントです。
電子ロックシステム
電子ロックシステムとは、暗証番号やICカード、指紋などの生体情報を鍵にして、人の出入りを制限する仕組みです。特に暗証番号や生体情報を鍵にするタイプなら、物理的な鍵と違って紛失や盗難の心配がありません。多くの電子ロックシステムでは開錠記録の取得もできるため、誰が・いつ・そこへ出入りしたのかをチェックして、出退勤記録の代わりやトラブル発生時などの状況確認にも利用できます。さらにピッキング対策にもなるので、総合的にセキュリティレベルを高めることが可能です。
入退室管理システム
入退室管理システムとは、誰が・いつ・どこへ入退室したのかを管理できるセキュリティソリューションです。上記でご紹介した防犯カメラや電子ロック(認証システム)などを活用することで、特定の人だけが部屋や区画に入れるように制限し、同時にその出入りの記録も取得できます。入退室管理システムは、外部からの侵入や内部不正のリスクを抑えるだけでなく、警備員の人員削減によるコストカットや、社員の勤怠管理などに役立てることも可能です。
入退室管理システムのセキュリティを強化!顔認証ソフトウェア Bio-IDiom KAOATO
入退室管理システムでセキュリティ強化を図るなら、顔認証ソフトウェア「Bio-IDiom KAOATO」を導入するのがおすすめです。Bio-IDiom KAOATOは、入退室しようとしている人の顔を、あらかじめシステムに登録した人の顔と迅速かつ正確に照合し、不正入室の防止や非接触での開錠を実現できます。以下では、Bio-IDiom KAOATOの特長や導入メリットを解説します。
不正抑止効果が高い
Bio-IDiom KAOATOは、高精度なNECの顔認証エンジンによって、正確に人の顔を見分けることが可能です。これにより、データベースに登録されていない人物の侵入を防止できます。また、誰が・いつ入退室したのかといった情報をログに残し、確認することも可能です。これによって、外部からの侵入に対してはもちろん、内部不正に対しても抑止効果が見込めます。
負担なく利用できる
生体認証の中には、指紋や静脈、音声、虹彩などさまざまな種類があります。しかし、これらの方法による認証には、「端末に指をかざす」などの特定の動作が必要であり、ユーザーに少なからず手間が生じるのがネックです。その点、Bio-IDiom KAOATOによる顔認証ならば、特殊な動作の必要もなく迅速に認証を完了できます。顔で相手が誰なのかを判断したりされたりすることは、人間が普段から経験していることなので、心理的な抵抗感も抑えることが可能です。
接触の必要がない
Bio-IDiom KAOATOは顔認証を活用したシステムであるため、手で操作する工程がありません。これにより非接触の入退室管理を実現でき、新型コロナウイルスなどの感染症が流行した際も衛生的に利用することが可能です。
専用装置がいらない
指紋や虹彩などを生体キーとして利用する場合、特殊な専用装置が必要です。しかし、Bio-IDiom KAOATOは一般的なWebカメラなどでも利用できるので、新たに専用装置を導入するコストなどを抑えられます。また、照合する顔データには既存の顔写真を転用できるため、顔データを登録する手間なども少なく済みます。
※入退室管理で顔認証が選ばれている理由や、中でもBio-IDiom KAOATOが何故選ばれているのかをこちらで詳しく説明しております。是非ご覧ください。
セキュリティシステムの導入メリット
セキュリティの強化は、すべての企業にとって重要な課題です。セキュリティシステムを導入することで、次のようなメリットが見込めます。
外部からの攻撃を防御できる
企業は、攻撃者にとって魅力的な資産をさまざまな形で保有しています。セキュリティシステムを導入することで、サイバー攻撃や物理的な攻撃への備えを強化し、そうした重要な資産を保護しやすくすることが可能です。たとえ被害を0にすることができなかったとしても、セキュリティシステムによって異常を早期発見したり、状況確認を迅速に行ったりできるので、被害の拡大を抑えやすくなる点もメリットとして挙げられます。
社外への情報漏洩を防げる
上記のメリットで示した通り、セキュリティシステムを技術的・物理的に導入することで、外部からの攻撃を防ぎやすくなるので、個人情報などの機密情報が社外へ漏洩する事態を防ぎやすくなります。また、セキュリティシステムは外部からの攻撃だけでなく、内部不正の脅威を抑制するうえでも役立ちます。
例えば、重要なファイルに対してアクセス制限をかけたり、資料室などに入退室管理システムや防犯カメラなどを設置したりすれば、たとえ従業員といえども重要な情報を勝手に持ち出すことは難しくなります。万一、何らかのトラブルが起きても、ログを確認すれば誰がそこにアクセスしたのかが分かるので、情報漏洩がどの経路から起きたのかを迅速に特定可能です。
社会的な信用を高められる
企業が保有している情報の中には、顧客の個人情報や関係企業との取引データなど、社外のステークホルダーに関連するデータも含まれます。強固なセキュリティを構築することは、そうしたステークホルダーの権利や利益を守るうえでも重要です。「セキュリティ管理がしっかりしている企業」という社会的評価を得られれば、契約なども前向きに検討してもらいやすくなります。
企業が自社の資産を安全に保護するためには、技術面と物理面の両方でセキュリティを高めることが重要です。物理的なセキュリティを高めたい企業様には、顔認証ソフトウェア「Bio-IDiom KAOATO」を用いた入退室管理システムの導入をおすすめします。
Bio-IDiom KAOATOでは入室時に顔認証を行い、不正入室の防止や非接触での扉開錠を実現します。業界トップクラスの顔認証エンジンを搭載し、高い認証精度を実現した顔認証パッケージソフトウェアです。
まとめ
本記事では、技術面と物理面の両方の観点から、セキュリティシステムの概要や基本的な種類などについて解説しました。外部からの攻撃を守る仕組みには、さまざまな方法があります。大切な資産を守るためにも、改めて自社のセキュリティ体制を確認し、その強化に取り組んでみてはいかがでしょうか。
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※米国国立標準技術研究所(NIST)による顔認証技術の性能評価で複数回の第1位を獲得
NISTによる評価結果は米国政府による特定のシステム、製品、サービス、企業を推奨するものではありません。