セキュリティゲート(フラッパーゲート)とは?価格の目安とメリット
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目次
これまで、オフィスや倉庫の入退出管理は暗証番号やIDカードによる認証が一般的でした。しかし、近年ではセキュリティ強度と利便性が高い「顔認証」など、様々な方法が採用されています。このような入退室管理システムと併せて導入されるのが、「セキュリティゲート(フラッパーゲート)」です。ここでは、セキュリティゲート(フラッパーゲート)について詳しく解説します。
セキュリティゲート(フラッパーゲート)とは
セキュリティゲート(フラッパーゲート)は、セキュリティが必要とされる場所の出入り口に設置するゲートです。セキュリティゲートとIDカード、生体認証などを連携させることにより、認証された人間のみが出入りできるようになります。これにより不正侵入の防止や入場制限ができます。
セキュリティゲートの種類
セキュリティゲートには「フラッパー式」や「アーム式(回転式・クロス式)」などの種類があります。これらは使用する場所によって使い分けることが重要となります。
フラップ式は、ゲートの間に「フラップ」と呼ばれる板がついているゲートのことです。認証が完了するとフラップが自動で開き、通行できるようになります。フラップ式の特徴は、認証スピードが速いことです。1分間に50人ほどの認証ができるため、駅や空港、大規模なオフィスビルなど、多くの人が利用し混雑する場所に適しています。
アーム式は、ゲートの間についたバーを回転させながら通行するゲートです。回転式、クロス式とも呼ばれています。フラップ式とは異なり、認証が完了したのち手動でバーを動かしながら通行します。そのため、フラップ式よりも通行に時間がかかり、認証スピードは1分間に30人ほどとなります。1名が通るたびに必ずゲートが閉じるため、共連れなどを防ぐ必要性の高い企業のエントランスなどに用いられています。高いセキュリティが求められる企業のエントランスや美術館、アミューズメント施設などによく用いられているゲートです。
セキュリティゲートの導入が増えている理由
近年、従来のセキュリティ対策を見直し、セキュリティゲートを導入する企業が増加しています。
その理由としては、以下の3点が挙げられます。
・セキュリティ意識の向上
個人情報保護法やマイナンバー制度の施行により、より個人情報や企業情報の厳重な管理が必要になりました。情報漏えいが起こってはならない機密情報が増えたことにより、近年では企業自体のセキュリティ意識が向上しています。そのため、不正侵入や内部の不正を防止し、外部への情報漏えいを防ぐ目的でのセキュリティゲート導入が増加しています。
・複雑になった勤怠管理の手間を効率化できる
2019年の働き方改革により、時間外労働の上限規制などが設けられたため、企業には従業員の労働時間を正確に把握することが求められるようになりました。そこで、入退室管理を正確に管理できるセキュリティゲートの需要が高まりました。ほかにも、残業のかさ増や未申請の休日出勤など、従業員による不正打刻も防止できるため、従業員1人1人の正確な勤怠管理に役立っています。
・災害時や感染症対策のため
災害時には、入退室の記録が安否確認につながります。たとえばオフィス内の火災により避難する際には、オフィス内に取り残された人がわかり、適切な避難誘導ができます。また、大地震などで帰宅が困難な状況でも、従業員の安否を把握するのに役立ち、災害の多い日本において、とても効果的な仕組みです。さらに、感染症対策においても、体温の管理や感染拡大防止に役立ちます。
このように、セキュリティだけでなく多くの用途に活用するため、セキュリティゲートを導入する企業が増えています。
セキュリティゲートの導入メリット
セキュリティゲートは、オフィスや工場、娯楽施設や医療現場など、さまざまな場所で活用できます。そこには以下のようなメリットがあります。
不法侵入を防止できる
セキュリティゲートによる認証では、あらかじめデータベースに情報を登録し、それをもとに1人1人チェックを行います。そのため、認証を受けていない人が認証された人と同時に入室する「共連れ」や、逆通行を防ぐことができるようになります。また、認証を受けている人以外の通行ができなくなることで、ライバル会社への情報の流出などを防ぐことができます。
人件費を削減できる
一般的なセキュリティ対策として、警備スタッフを配置している企業もあります。防犯上では、実際の人の目があることは当然効果的です。しかし、十分なセキュリティのためには人件費が必要となり、経費の面で問題が生じがちです。セキュリティゲートの場合、初期費用はかかりますが、設置すれば自動で認証ができますので、警備スタッフの人件費の削減につながります。
社員と来訪者にとっても使いやすい
セキュリティゲートは、駅や空港、アミューズメントパークなどでも導入されています。そのため、利用者にとって使い方がわかりやすく、利用方法を来訪者に説明する必要がありません。利用者全員に操作を周知するといった手間もかからず、スムーズに導入ができます。
セキュリティゲートの価格目安
セキュリティゲートは、簡易的なゲートであれば1台数十万円ほどで導入できます。生体認証システム搭載のものなど、高いグレードのものは1台200万円ほどが目安です。
セキュリティゲートの注意点
セキュリティゲートにはメリットも多いですが、注意すべき点ももちろんあります。導入を決める前に、3点ほど確認しておきましょう。
導入コストが高い
セキュリティゲートには高額のものもあり、多額の導入コストがかかります。利用者が多い場所への設置であれば、必要なゲートの台数も多くなり、そのぶんコストは上がります。しかし、導入によって人件費が削減できますので、長期的に活用することでコストに見合う効果が期待できます。また、機器メーカーによっては、セキュリティゲートを低額でレンタルできるところもあります。コストによって導入をためらってしまう場合は、レンタルを活用することもおすすめです。
自然災害時に弱い
セキュリティゲートは、電気を利用して稼働する機器です。そのため、建物内での停電時には、電気が復旧するまで稼働できなくなってしまいます。その間はセキュリティが停止するため、部外者の侵入や情報漏えいのリスクが生じます。また、場合によっては入退室のデータが消えてしまうことも考えられます。停電時にはどのように対応するか、あらかじめ考えておくことが必要です。
万全なセキュリティではない
単にセキュリティゲートを導入するだけでは、万全なセキュリティとは言えません。
一般的なセキュリティゲートは、IDカードやQRコードなどで認証を行います。そのため、認証されていない人であっても、IDカードなどを入手すれば通行できる「なりすまし」が可能になってしまいます。また、IDカードの盗難や紛失が起こればセキュリティが脅かされますし、実際になりすましが発生する可能性も十分あります。そこで、よりセキュリティを強化するためには、IDカードなどの認証だけではなく、生体認証と組み合わせる必要があります。生体認証であれば、1人1人の生体情報に基づいて認証しますので、なりすましを防止できます。
セキュリティゲートを強化!顔認証パッケージソフトウェア・Bio-IDiom KAOATOの紹介
セキュリティゲートの効果を最大限に発揮するためには、併せて活用する認証システムにもこだわる必要があります。ここではセキュリティゲートと連携できる顔認証システム「Bio-IDiom KAOATO」をご紹介します。
「Bio-IDiom KAOATO」は、米国国立標準技術研究所(NIST)による顔認証ベンチマークテストでこれまでにNo.1を複数回獲得した顔認証エンジンを採用した、精度の高い顔認証システムです。マスクの有無に左右されず高精度の認証ができる、画期的なシステムで、「いつ・だれが入退室したか」を顔画像ログとして正確に残すことができます。顔画像がデータベースに記録されることで、不正抑止効果も見込めます。
また、「Bio-IDiom KAOATO」は
- クマヒラ製セキュリティゲート
- ハルコン製セキュリティゲート
- ロックシステム製既存開き扉・自動開閉装置
など、多くのセキュリティゲートと連携できます。そのため、導入する場所や予算によって、さまざまな希望に柔軟に応えることができます。
Bio-IDiom KAOATOでは入室時に顔認証を行い、不正入室の防止や非接触での扉開錠を実現します。業界トップクラスの顔認証エンジンを搭載し、高い認証精度を実現した顔認証パッケージソフトウェアです。
運用イメージ
「Bio-IDiom KAOATO」には3つのシステムが搭載されており、要望にあわせて多彩な運用が可能です。
・顔認証来訪者検知システム
特定の人物の来訪を検知するシステムです。あらかじめデータベースに登録した人物を複数台のカメラから同時に検知できます。このシステムは24時間365日自動で稼働しますので、カメラの死角以外の取りこぼしがありません。スーパーやデパートなどの商業施設、学校・病院などの公共機関で運用しています。
・顔認証入退管理システム
入室時に顔認証を行い、登録された画像と合致する場合のみ入室ができるシステムです。顔画像とともに入退記録ができるので、勤怠管理にも活用できます。オフィスや倉庫の出入り口、受付などで運用しています。
・QRコード顔認証システム
QRコードと顔画像の二段階で本人確認を行い、なりすましを防止するシステムです。多機能端末であるスマートデバイスを利用するため、事前のデータベース登録やカメラ設置の手間がなく、どこでも簡単に本人確認ができます。イベント会場の受付や試験会場などで運用しています。
Bio-IDiom KAOATOと連携したセキュリティゲートの活用事例
実際の現場ではどのように「Bio-IDiom KAOATO」とセキュリティゲートを連携して運用しているのか、具体的な活用事例をご紹介します。
【事例1】工場や工事現場
人の出入りが多い工場や工事現場は、1人1人の正確な本人確認と管理が難しくなります。特に工事現場は、作業工程によって人員構成が全く異なるため、全体の把握にはかなりの手間がかかります。そこで「Bio-IDiom KAOATO」とセキュリティゲートを導入することで、「誰が・いつ現場に来たのか(帰ったのか)」を管理し、正確な本人確認と入退室管理ができるようになります。また、現場入場者を顔画像付きで記録できるため、入退記録管理の視認性向上にもつながります。
顔認証パッケージソフトウェア Bio-IDiom KAOATOは、「品質検査などの資格が必要な作業を、無資格者も作業できてしまう環境に問題がある」「出社時は検温と従業員の体温確認をしているので管理を効率化したい」などの製造業の課題解決を支援します。
【事例2】オフィス
オフィスでは、出入り口での入退室管理・勤怠管理のほか、特定の場所への出入りを制限することでセキュリティの強化もできます。たとえば機密性の高い情報を扱う場所は、すべての社員が入場できる状態では情報漏えいの危険が高まります。そこで「Bio-IDiom KAOATO」とセキュリティゲートで一部の人物のみを正確に承認することで、セキュリティ強度を高めることができます。このように、「誰が・何時・どこに入室したか(退室したか)」を顔画像とともに記録することで、勤怠管理とオフィス内のセキュリティが同時に叶います。
顔認証パッケージソフトウェア Bio-IDiom KAOATOは、「オフィスの新設・移転に伴い、新しい入退室管理システムを探している」「セキュリティが高く従業員が使いやすいものがいい」「認証時に同時に勤怠登録したい」などのオフィスで働くお客様の課題解決を支援します。
また、オフィスビルによっては、ビル自体のメンテナンスなどで、土日や祝日の社員の入退室を禁止することが必要になる場面があります。その際にも「Bio-IDiom KAOATO」であれば、指定曜日・日時に顔認証を停止することで、入退室禁止日のトラブルを防止できます。このように、利用者独自のスケジュールに対応した運用を実現できることも、「Bio-IDiom KAOATO」の魅力です。
※入退室管理で顔認証が選ばれている理由や、中でもBio-IDiom KAOATOが何故選ばれているのかをこちらで詳しく説明しております。是非ご覧ください。
まとめ
セキュリティ強度と効率的な勤怠管理を必要とする現代において、セキュリティゲート(フラッパーゲート)は非常に有効です。使い方も簡単で、非常時などさまざまな場面でも活用できますので、オフィスや工場の新しい入退室管理の方法としておすすめです。導入の際は、より強固なセキュリティが実現できる「Bio-IDiom KAOATO」との連携もご検討ください。
Bio-IDiom KAOATOでは入室時に顔認証を行い、不正入室の防止や非接触での扉開錠を実現します。業界トップクラスの顔認証エンジンを搭載し、高い認証精度を実現した顔認証パッケージソフトウェアです。
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Bio-IDiom KAOATO「Bio-IDiom KAOATO」はあらかじめデータベースに登録した人物の顔画像と、カメラが捉えた人物の顔画像を高速・高精度に自動照合します。世界No.1※評価の顔認証エンジンを搭載した顔認証パッケージソフトウェアです。入退室管理・本人確認などの用途などで多く導入いただいております。
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ソリューション「なりすまし防止ソリューション」は顔とQRコードを照合して認証します。顔認証をスマートデバイス内で実施するため、機器やデータベースが不要となり、簡単、安全、高い精度の本人確認を実現します。
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画像による人物像分析システム
FieldAnalyst「FieldAnalyst」は、画像から自動で人物・顔を検出し、性別/年齢/マスク装着有無などを推定する画像認識技術を活用した製品です。建物やイベント会場などで入退場数の流れを把握することが可能です。
※米国国立標準技術研究所(NIST)による顔認証技術の性能評価で複数回の第1位を獲得
NISTによる評価結果は米国政府による特定のシステム、製品、サービス、企業を推奨するものではありません。