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図面管理はどうやる?3つの方法や課題解消のための管理のコツを解説
お役立ちコラム「現状の図面管理では、過去図面をすぐに探し出せなかったり、紛失してしまったりと課題が多い…」
「今より質の高い図面管理を行いたいけど、具体的にどうするべきか分からない…」
図面管理について、そのようにお悩みではありませんか?
製造業や建築業の企業においては、日々大量の図面を取り扱うため、しっかり管理していないと次から次へと課題が出てきますよね。

とはいえ、そのような課題を解消するために図面管理を改善しようとしても、その方法には悩むところです。
結論から言えば、図面管理の方法としては、
-
紙で図面を管理する
-
パソコンやファイルサーバを使ってデータで図面を管理する
-
図面管理システムを使ってデータで図面を管理する
の3パターンがあり、管理方法により解消できる課題は異なります。
【図面管理上の課題と方法ごとの解消可否】

(※)上記表は当社でのヒアリングをもとに作成しており、すべての会社で同じとは限りません。
△…解消が難しい
◯…工夫次第である程度解消可能
◎…比較的容易に解消可能
各方法ごとにメリット・デメリットがあり、どれが正しいということはありません。
ただ、もしあなたの会社で予算を割いて、本格的に図面管理の効率性や安全性を高めたいのであれば、「図面管理システムを使ってデータで図面を管理する」方法がダントツでおすすめです。
図面管理システムと呼ばれる、図面の安全で効率的な管理を目的としたシステムを用いることで、製造業・建設業における業務効率や生産性の大幅な向上が見込めるからです。
実際、当社が提供する「PROCENTER/C」を導入した企業でも、以下の通り安全面・効率面で大きく効果が出ています。

このように、今より図面管理の質を高めて成果を上げるためには、図面管理への理解を深めると共に、自社に合った管理方法やシステムを正しく選ぶことが大切です。
その一助となるように、今回は図面管理について以下の通り解説します。
本記事の主な内容
- 図面管理の概要
- 図面管理が重要な理由
- 図面管理の3つの方法について
- 図面管理システムを用いた図面管理事例
- 自社に適した図面管理システムを選ぶ手順
自社に適した図面管理の方法が判断でき、さらに図面管理システムが必要な場合はシステムの選び方まで分かる内容となっています。
早速読み進めていきましょう。
1. 図面管理と「設計図面や建築図面などを、ルールに沿って適切に保存・管理すること」

図面管理とは、設計図面や建築図面などを、ルールに沿って適切に保存・管理することを指します。
そのための最も基本的な対応は、以下のようなものです。
図面管理において必要となる最も基本的な対応
- 紙の図面をファイリングし、所定の場所で保管する
- CADデータやPDFに変換した図面データをパソコンやファイルサーバ、記憶媒体等の所定フォルダに保管する
- 法令で定められた保存期間を遵守する
ただ、これらはあくまで「作成した図面を大まかに整理し、定められた保存期間の間保持しておく」ために必要最低限の対応です。
昨今では、こうした最低限の図面管理では、不十分な場合が多く、効率性・安全性を追求した保管や取り扱いが求められています。

ビジネスにおいてデジタルな技術や媒体の活用が一般化する中で、図面もデータ化し、よりスムーズにやり取りし、活用する必要性が高まっているからです。
例えば製造業においては、「見積もり用の図面」「実際の製造作業に用いる図面」など、一つの製品に対して複数の図面が存在するため、必要な図面を素早く見つけられる状態で保管することが望ましいでしょう。
また、建築士法や製造物責任法(PL法)等の法令で定められた保存期間の間、図面を保持するためには、紛失・改ざん等のリスクを低減させ、安全に管理する必要があります。
こういったことから、今日においては、ただ整理して保持するだけではなく、効率性や安全性が担保された状態で図面を保管・取り扱うことを「図面管理」と捉えた方が実情に即しています。
そして、そのためには、先ほど挙げた最も基本的な対応に加え、以下のような対応も必要です。
効率性・安全性が担保された状態で図面を保管し、取り扱うための対応
- 活用しやすいように、すぐ探し出せる状態で保管する
- 改ざんや紛失を防げるようにセキュリティを高める
- 誤用防止や検索性向上のために、不要な図面は廃棄する
- スムーズな図面共有ができる管理体制(一元管理)やツール(スキャナ、図面管理システム等)を整備する
- 誤った図面を手配し用いることがないようにする
図面管理には紙で管理する方法もありますが、最近ではこうした対応を行いやすい、データでの図面管理が一般的になりつつあります。
2. なぜ図面管理が重要なの?

今日の図面管理において求められる対応がどのようなものか分かったところで、そもそもなぜ適切に図面を管理することが重要なのか整理しておきましょう。
企業において図面管理が重要なのは、主に以下2つの理由によります。
図面管理が重要な理由
- 製造業・建設業の業務効率化や生産性向上に直結する
- コンプライアンスの観点からも求められる
それぞれ詳しく説明しますね。
2-1. 製造業・建設業の業務効率化や生産性向上に直結する
企業、特に製造業・建設業においては、図面の適切な管理が業務効率化や生産性向上に直結します。
製造業や建設業では、主要な業務に図面が使われており、利益を生み出す重要な要素となっているからです。
このため、適切に(効率性が担保された状態で)図面が管理されていれば、以下のように社内の多くの業務が効率化され、自ずと生産性も向上するはずです。
適切に図面が管理されていれば業務効率・生産性が向上!
【必要な図面がすぐに取り出せる状態で保管されている】
- 必要な図面を探す時間が削減される
- 過去の図面を参考にした見積もり作成などがスピーディに行える
- 過去の図面と同じ図面を何度も作成せずに済む
- 図面の誤用が減り、作業の手戻りや修正も減る
【スムーズに共有できる体制やツールが整っている】
- 紙・メディア等の郵送によって図面を共有せずに済み、手間や時間が削減される
- FAXで視認性の低い図面を送らずに済む
このような業務効率や生産性の向上は、人材不足や人件費・原材料の高騰が進む一方の現代において、ますます重要となっています。
そのため、製造業・建設業における図面管理の重要性も今後さらに高まっていくと考えておくべきです。
2-2. コンプライアンスの観点からも求められる
製造業や建設業においては、図面の保管に関する法令が存在し、コンプライアンスの観点からも適切な図面管理が求められていると言えます。
【図面の保管に関する法令】
製造業 | 製造物責任(PL)法で、図面等を10年間保管することが望ましいとされている |
---|---|
建設業 | 建築士法により、図面等を15年間保存することが定められている |
こうした法令で定められた保管期間を遵守するためには、改ざんや紛失を防げるように、高い安全性のもとで図面を管理することが求められるのです。
改ざんや紛失を防げるように安全性を高める方法
【改ざんを防ぐために…】
- 鍵付きの倉庫やキャビネットで紙の図面を保管する
- 紙の図面が保管されている倉庫に防犯カメラを設置する
- 図面データへのアクセス権を設定する
- 図面データへのアクセス履歴・操作履歴を記録する
【紛失を防ぐために…】
- 書棚を整理し、ボックス等に正しくラベリングする
- 不要な図面・保管期間を過ぎた図面を破棄し、どこにどの図面があるか分かりやすくしておく
- 図面データのバックアップをとっておく
このように改ざん・紛失を防止できるように図面を管理することで、定められた保管期間の間、適正な形で図面を保持できますし、図面が外部に流出するリスクも低減します。
こういったことは、言うまでもなくコンプライアンスにとって重要なことですよね。
3. 図面管理を行う方法は3つ

ここまでで、図面管理がどのようなものなのか、概要がお分かりいただけたのではないでしょうか。
そこで次に気になるのが、具体的な方法についてですよね。
冒頭でもお伝えしましたが、図面管理方法には以下の3つがあります。
-
紙で図面を管理する
-
パソコンやファイルサーバを使ってデータで図面を管理する
-
図面管理システムを使ってデータで図面を管理する
そして、こうした方法ごとに、解消可能な図面管理上の課題は違ってきます。
【図面管理上の課題と方法ごとの解消可否】

(※)上記表は当社でのヒアリングをもとに作成しており、すべての会社で同じとは限りません。
△…解消が難しい
◯…工夫次第である程度解消可能
◎…比較的容易に解消可能
このため、各方法がおすすめできるケースも以下の通り異なります。
【紙で図面を管理する方法がおすすめなケース】
現状紙での図面管理を行っており、コストを(ほとんど)かけたくない
かつ、紙による図面管理でも解消できる課題に主に悩んでいる
【パソコンやファイルサーバを使ってデータで図面を管理する方法がおすすめなケース】
- コストを(ほとんど)かけたくない
- パソコンやファイルサーバを使ってデータで図面を管理する方法で解消できる課題に主に悩んでいる
- デジタルやパソコンに一定のリテラシーがある(業務利用が習慣化している)
【図面管理システムを使ってデータで図面を管理する方法がおすすめなケース】
- 図面管理上の課題を解消するために予算を割くことができる
- 業務効率や生産性に影響するレベル感で図面管理の効率性・安全性を高めたい
- デジタルやパソコンに一定のリテラシーがある(業務利用が習慣化している)
どの方法が正しいとか間違っている、といったことはありませんが、自社で悩んでいる課題の解消が可能な方法を選択し、適切に実行しないと、いつまで経っても状況は改善されません。
ここからは、それぞれの図面管理方法について詳しく解説しますので、自社に最適な方法を選択し、管理を実施していくための参考にしてくださいね。
- ※各方法をクリックすると詳細な説明をご覧いただけます。
4. 【図面管理方法1】紙で図面を管理する

紙で図面を管理する方法は、紙の図面をファイリングし、所定の場所で保管するというものです。
案件ごとにファイリングし、さらに顧客ごとにボックスに入れるなど、分かりやすく整理・分類した上で書庫等で保管します。
4-1. 紙で図面を管理するメリット
紙で図面を管理することには、以下のようなメリットがあります。
【紙で図面を管理するメリット】
- デジタルに疎い従業員も取り組みやすい
- 紙に修正内容や数値等を直接書き込める
紙による図面管理は、アナログな方法ではありますが、だからこそのメリットがあると言えます。
製造業・建設業においては、デジタルに疎い職人気質の従業員も少なくありませんから、そういった方が多く在籍する企業にとってはメリットがより大きなものとなるはずです。
4-2. 紙で図面を管理するデメリット
一方で、紙による図面管理には、以下のようなデメリットもあります。
【紙で図面を管理するデメリット】
- データに比べて過去の図面を探すのに時間がかかる
- 最新版の図面を判別しづらい
- 破損・劣化しやすい
- 郵送・FAXなど手間や時間がかかる方法でしか共有できない
- 図面が増えれば増えるほど広い保管場所が必要となる
このように、「紙」であることに起因するデメリットはどうしても多いです。
そのため、これらのデメリットと紐づく課題を解消したいとお考えなら、紙での図面管理は脱却しなければなりません。
4-3. 課題解消のためのポイント
紙で図面を管理する方法には、デメリットが多く、図面管理上の課題を解決できないとお考えかもしれませんが、実はそうとも限りません。
以下のように、工夫次第で解消できる課題もあるのです。
【解消できる課題とそのためのポイント】
課題 | 解消のためのポイント |
---|---|
同じ図面を何枚も作成してしまう | ファイリングや分類のルールを明確にし、徹底することで過去の図面を見つけられるようになり、同じ図面を作成するケースが減らせる。 |
過去の図面を紛失してしまう | 図面を持ち出した日時・用途・持ち出す人の名前・返却した日時を記載する持ち出し管理台帳を運用することで、「どこに行ったか分からない」という事態を減らせる。 |
盗難や改ざん等のリスクがある | 書庫や書棚の施錠、防犯カメラの設置により、盗難を防止できる。 加えて図面の持ち出し管理台帳を運用することで、改ざんも抑止できる。 |
現状、紙で図面管理を行っていて、これらの課題にお悩みなら、ひとまず解消するためのポイントを実践することで少なからず状況は改善するはずです。
4-4. 紙で図面を管理する方法がおすすめなケース
ここまでの内容を踏まえると、紙で図面管理する方法がおすすめなケースは、以下の通りです。
【紙で図面を管理する方法がおすすめなケース】
現状紙での図面管理を行っており、コストを(ほとんど)かけたくない
かつ、紙による図面管理でも解消できる課題に主に悩んでいる
現状、紙で図面管理を行っているなら、引き続き紙で管理することで、コストをかけずに済みます。
また、紙による図面管理でも解消可能な課題が主なネックになっているなら、すぐに管理方法を変える必要はありません。
まずは、先ほどご紹介した図面管理上の課題を解消するためのポイントを実践し、現状の改善に努めてみてください。
5. 【図面管理方法2】パソコンやファイルサーバを使ってデータで図面を管理する

パソコンやファイルサーバを使ってデータで図面を管理する方法は、作成したCADデータやPDFに変換した図面データを、パソコンやファイルサーバ等のフォルダ機能を活用して管理するというものです。
現状、紙で図面を管理している場合は、図面(紙)をスキャンしてデータ化する工程が必要となります。
5-1. パソコンやファイルサーバを使ってデータで図面を管理するメリット
パソコンやファイルサーバを使ってデータで図面を管理することには、以下のようなメリットがあります。
【パソコンやファイルサーバを使ってデータで図面を管理するメリット】
- ファイル名・フォルダ名で検索をかけられるため、紙の図面より探しやすい
- 自席や自分の端末で過去図面を閲覧でき、移動の手間や時間が少なくて済む
- データなので基本的には破損・劣化しない
- パソコン・ファイルサーバの共有機能を使えば社内でスムーズに共有できる
- 物理的な保管スペースがいらない
データで管理することで、主に効率性の面でメリットが大きくなります。
また、膨大な図面を管理するための物理的なスペースがいらなくなることも、嬉しいポイントですよね。
5-2. パソコンやファイルサーバを使ってデータで図面を管理するデメリット
さまざまなメリットがある一方で、以下のようなデメリットもあります。
【パソコンやファイルサーバを使ってデータで図面を管理するデメリット】
- 誤った上書き保存や、削除による紛失が発生する
- 最新版の図面を判別しづらい
- 容量が大きいと時間・手間・リスクを伴う方法でしか取引先(社外)と共有できない
(メディアの郵送、メール添付など) - データで簡単に持ち出せるため、盗難・改ざんリスクに注意する必要がある
- 現状紙で管理している場合はスキャンしてデータ化する手間が発生する
データで図面を扱うことはメリットが多い一方で、容易に編集や操作を行えるようになることでミスを誘発する側面もあります。
また、物理的に持ち出すことなく盗難・改ざんできてしまうという点にも注意が必要です。
こうしたデメリットと紐づく課題を解消するには、パソコンやファイルサーバを使った管理では限界があることを留意しておきましょう。
5-3. 課題解消のためのポイント
パソコンやファイルサーバを使ってデータで図面を管理する方法は、紙で管理する場合より効率性に優れており、工夫次第である程度解消できる課題が多いです。
そのように解消可能な課題と、そのためのポイントを以下の表にまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
【解消できる課題とそのためのポイント】
課題 | 解消のためのポイント |
---|---|
過去の図面を探すのに時間がかかる | ファイルの命名規則やフォルダ分類のルールを決め、徹底することで検索しやすくなる。 |
同じ図面を何枚も作成してしまう | ファイルの命名規則やフォルダ分類のルールを決め、徹底することで過去図面を見つけやすくなり、同じ図面を作成するケースを減らせる。 |
過去の図面を紛失してしまう | こまめにバックアップをとることで、完全に紛失することを防げる。 |
盗難や改ざん等のリスクがある | 社内ネットワークのセキュリティを高めると共に、 図面へのアクセス権を最低限の従業員のみに付与することで、リスクを低減できる。 |
別の部署や拠点、取引先とスムーズに共有できない | パソコンやファイルサーバのファイル共有機能を使うことで社内での共有はスムーズに行える。 |
このように、紙で管理する方法に比べ、より多くの課題を解消することができます。
5-4. パソコンやファイルサーバを使ってデータで図面を管理する方法がおすすめなケース
ここまでの内容を踏まえると、以下の全てにあてはまる場合は、パソコンやファイルサーバを使ってデータで図面を管理するのがおすすめです。
【パソコンやファイルサーバを使ってデータで図面を管理する方法がおすすめなケース】
- コストを(ほとんど)かけたくない
- パソコンやファイルサーバを使ってデータで図面を管理する方法で解消できる課題に主に悩んでいる
- デジタルやパソコンに一定のリテラシーがある(業務利用が習慣化している)
これらに当てはまる場合、無理に今すぐシステムを導入する必要はありません。
まずは、課題解消のためのポイントを実践することで、今より質の高い図面管理を目指しましょう。
その上で、より効率性や安全性を高めたい場合は、図面管理システムの導入を検討してみてください。
6. 【図面管理方法3】図面管理システムを使ってデータで図面を管理する

図面管理システムを使ってデータで図面を管理する方法は、パッケージやサービスとして販売されている図面(文書)管理システムを導入し、多様な機能によってより効率的に・安全に管理するというものです。
図面管理システムは、図面管理上のあらゆる課題を解決するために開発されたと言っても過言ではなく、活用することで一般的な課題は解消が見込めます。
6-1. 図面管理システムを使ってデータで図面を管理するメリット
図面管理システムを使ってデータで図面を管理することには、以下のようなメリットがあります。
【図面管理システムを使ってデータで図面を管理するメリット】
- 多彩な機能で図面管理上のあらゆる課題の解消が期待できる
- 業務効率化・生産性向上に大きく貢献する
図面管理システムは、管理の効率性と安全性を高め、図面管理上の課題を解消することを目的としたシステムであり、そのための多彩な機能が備わっています。
図面管理システムに備わる機能例
- 自動採番…自社の採番ルールを設定し、採番を自動化する
- 検索…ファイル名、作成日、作成者、属性、タグなどさまざまな要素で検索する
- 共有…登録した図面を社内外で共有する
- バージョン管理…変更された図面の履歴を保持しつつ、最新版を表示させる
- 承認ワークフロー…承認(決裁)をシステム上で行い、指定日に所定のフォルダで公開する
- 操作履歴表示…誰がいつ、どの図面を閲覧・更新したかを表示する
- アクセス権設定…図面ごと・ユーザーごとに閲覧や操作の権限を設定できる
こうした機能により、図面管理上の問題がまとめて解消できるのです。
また、そのようにあらゆる課題を一挙に解消できることで、大幅な業務効率化や生産性向上も期待できます。
6-2. 図面管理システムを使ってデータで図面を管理するデメリット
図面管理システムで図面データを管理することは、メリットが非常に大きい一方で、以下のようなデメリットもあります。
【図面管理システムを使ってデータで図面を管理するデメリット】
- コストがかかる
- オンプレミス型の場合はシステム自体の管理工数が発生する
まず、図面管理システムは製品(サービス)ですから、導入・運用に料金が発生します。
これは他の方法には無かったデメリットです。
また、自社のサーバに構築し、運用するオンプレミス型の図面管理システムを導入すると、システムそのものにも適切な管理が求められます。
このように、効率性や安全性を最も高められる方法ではありますが、その代わりコスト面・労力面で負担が発生することは留意しておきましょう。
6-3. 課題解消のためのポイント
お伝えしている通り、図面管理システムを使うことで、図面管理上の課題の多くは解決されます。
ただ、しっかりその効果を得るためには、以下のポイントを押さえておいてください。
【図面管理システムによって管理上の課題を解消するためのポイント】
- 自社に合ったシステムを選定する
- 社内教育を実施する
図面管理システムには、管理課題を解決するための機能が備わっていますが、細かい仕様や、機能の有無はシステムによって異なります。
そのため、自社課題をより確実に解消するためには、慎重に導入するシステムを選定しなければなりません。
また、図面管理システムの効果は、従業員が適切にシステムを使わなければ十分に発揮されません。
従業員に使いこなしてもらうためには、社内教育を実施して、システムの使い方やルール等を周知させることが大切です。
6-4. 図面管理システムを使ってデータで図面を管理する方法がおすすめなケース
ここまでの内容を踏まえると、以下の3点に当てはまる場合は、図面管理システムを使った図面管理がおすすめです。
【図面管理システムを使ってデータで図面を管理する方法がおすすめなケース】
- 図面管理上の課題を解消するために予算を割くことができる
- 業務効率や生産性に影響するレベル感で図面管理の効率性・安全性を高めたい
- デジタルやパソコンに一定のリテラシーがある(業務利用が習慣化している)
高いレベル感で図面管理の効率性・安全性を高めたい場合、パソコンやファイルサーバの基本機能による管理では不十分となる可能性が高いです。
このため、ある程度の予算を割くつもりがあるのであれば、ぜひ図面管理システムを導入しましょう。
コストがかかっても、それ以上に効率性・安全性向上による効果が大きくなるはずですよ。
7. 予算を割いて図面管理の効率性・安全性を向上させたい場合は図面管理システムがおすすめ

先ほどもお伝えした通り、予算を割いて、より本格的に図面管理の効率性・安全性を高めたいなら、ぜひ図面管理システムを導入すべきです。
図面管理システムには多彩な機能が備わっており、以下のような管理上の課題の解決をサポートします。
図面管理における課題
- 過去の図面を探すのに時間がかかる
- 同じ図面を何枚も作成してしまう
- 過去の図面を紛失してしまう(誤削除含む)
- 最新版の図面を判別できない
- 盗難や改ざん等のリスクがある
- 破損・劣化により読めなくなってしまう
- 別の部署や拠点、取引先とスムーズに共有できない
- 保管場所の確保が難しくなっている
こうした課題をまとめて解消できれば、業務効率や生産性も大きく向上することが見込まれます。
さらに、図面管理システムの高い安全性のもとで図面を管理することは、コンプライアンスや認証取得にも大きく貢献してくれるはずです。
このため、例えば以下のような難易度の高いニーズも、図面管理システムを活用することでバッチリ満たすことができます。
【図面管理システムが満たせるニーズの例】
「海外サプライチェーンとも時間や手間をかけずスムーズに図面を共有したい」
「社を挙げて業務効率化に取り組んでおり、図面を社内外でスムーズに共有できることや、すぐに必要なものを探せること、正しい(最新版の)図面を活用できることの全てを実現させたい」
「ISOの認証取得を目指しており、より高い検索性と安全性が必要」
このように、他の図面管理方法では満たすことのできないニーズをお持ちなら、高い効率性と安全性のもとでの管理が叶う図面管理システムは最適な選択肢となるはずです。
8. 図面管理システムを用いた図面管理事例

ここまでで、業務効率や生産性に寄与するレベルで図面管理の質を高めたいなら、図面管理システムを使うべきであることはお分かりいただけたかと思います。
とはいえ、実際、どのように管理を行うことができるのかはなかなかイメージしづらいですよね。
そこでここでは、当社の提供する「PROCENTER/C」を使った図面管理事例をご紹介します。
8-1. リスクを解消し、安全で効率的な図面管理が実現した事例
全国の地域において、管轄事務所の設計・建設を行っている行政機関G様では、以下のような課題を抱えていました。
【課題】
施設建築の際に必要な図面・設計図などを本部で管理するため、各地域管轄事務所から収集しているが、その方法がメール添付や、記録媒体の郵送だったたため、セキュリティリスクが不安。
重要機密情報の管理は各地域の事務所任せで、管理状況を本部が把握しきれていない。
各情報を体系化して管理していないため、必要な情報の検索が難しく、業務の正確性と効率性に課題がある。
このように、セキュリティにも効率にも課題がある状況を改善すべく、「PROCENTER/C」を導入していただきました。
導入効果
【情報漏えい、改ざんのリスクを解消】
システム上での図面を共有(収集)が可能となり、メール送付を廃止。これにより、誤送信による情報漏えいのリスクを低減できた。
また、操作ログを記録することにより改ざん防止にもつながった。
【セキュアな環境で図面等の重要機密情報を一元管理】
アクセス権の設定などにより、ハイレベルなセキュリティを確保しながら図面を含めたあらゆる文書を一元管理。
図面・文書を用いる業務の安全性と効率の向上が叶った。
【属性検索・全文検索を可能にし、業務の大幅な効率化を実現】
1プロジェクトにつき、図面など数百点の文書が発生するが、その膨大な文書から必要情報を容易かつ正確に入手でき、従来に比べ業務効率が飛躍的に向上した。
【PROCENTER/C導入後の図面管理イメージ】

こうした導入効果により、本部での管理の質が高まっただけでなく、各地域事務所においても、従来より容易に図面を送付できるようになり、業務負担が軽減されています。
8-2. 海外サプライヤーとのスムーズで安全な図面共有が実現した事例
国内大手の輸送機器メーカーのC様では、図面管理において、特に海外サプライヤーとの共有に課題を抱えていました。
【課題】
大容量データはメール添付できず、FTP転送でも回線の環境が弱い海外では通信エラーが頻発して、スムーズに共有できない。
とはいえ、DVDなどの郵送にも手間と時間・コストが掛かり、紛失・誤送・盗難などのリスクも伴う。
設計図面は機密情報のため、プロジェクト終了以降も情報が利用できるのは困る。
いつ、誰に、どのような図面を提供したのかを把握できておらず、情報漏えいのリスク対策がとれない。
このように、海外サプライチェーンとの図面共有に、手間や時間、リスクを伴う状況を改善すべく、「PROCENTER/C」を導入していただきました。
導入効果
【大容量データをスムーズかつ安全に共有】
FTP転送や郵送のようなタイムロスなく大容量データを共有できるようになった。
また、強固にセキュリティ対策が取られたシステムを介して共有できるため、紛失・誤送・盗難といったリスクを排除できた。
プロジェクト終了後は情報を参照不可にできるため、漏えいの不安も解消。
【ネットワークの弱い海外でも確実にデータ転送】
分割データ転送機能のサポートにより、回線環境が弱い海外でも確実にデータ転送でき、ムダな時間とコストを削減できた。
【海外ユーザーとのコミュニケーションロスを解消】
日・英・中(繁体字・簡体字)の多言語対応で、海外ユーザーにも使いやすいオペレーションを確立。
コミュニケーションロスが解消された。
【PROCENTER/C導入後の図面管理イメージ】

◆導入効果
- 配付・受領確認を確実に実行
→操作ログも保管され「送った、見ていない」などのコミュニケーションロスを解消 - 2GB超の大容量ファイルでも、『確実・安全・高速』な共有が可能に
→海外など回線が弱い地域でも、独自のデータ分割方式で転送時のトラブルを回避 - つねに最新版の利用が徹底され、作業の後戻りなどを防止
→過去版は履歴に残しつつ、表示されるのは最新版のため取り間違いも抑制 - 多言語に対応しているので、海外の委託先ともスムーズにやりとりできる
こちらの事例では、目の届きにくい海外パートナーとの図面共有上の課題を解消できました。
とはいえ、全ての図面管理システムが、こうした海外との図面共有のための機能を備えているわけではありませんから、自社の事業や業務内容に合わせたツールを選定することは非常に重要と言えます。
9. 自社に最適な図面管理システムを選ぶための4ステップ

ご紹介した事例からも分かるように、図面管理システムを導入する場合、自社の事業や業務内容に最適なシステムを選定することが大切です。
ここでは、そのように自社に合ったシステムを選ぶための手順を説明します。
【自社に最適な図面管理システムを選ぶための4ステップ】
STEP.1 | ニーズを明確にする |
---|---|
STEP.2 | オンプレミスかクラウドか選択する |
STEP.3 | 機能をはじめとした各種要件を満たすものをピックアップする |
STEP.4 | 操作性を確認する |
各ステップごとに、詳しく見ていきましょう。
9-1. 【STEP.1】ニーズを明確にする
まずは、自社の図面管理上のニーズを明確にするところから始めましょう。
「図面をどのように管理したいか」というニーズを明らかにすることで、「自社でどのような図面管理システムが必要か」が見えてきます。
そのように自社に本当に必要な図面管理システムを導入するため、まずは、ニーズを追求してみてください。
その際は、以下のように現状実際に抱えている課題から考えるとスムーズです。
【ニーズの明確化の例】
課題 | ニーズ |
---|---|
過去の図面を探すのに時間がかかる | あらゆる要素で図面を検索し、必要な図面をすぐに探し出せるようにしたい。 |
別の部署や拠点、取引先とスムーズに共有できない | 頻繁に共有する相手と、素早く安全に図面を共有できるようにしたい。 |
過去の図面を紛失してしまう(誤削除含む) | 誤って上書き保存をした場合に備えて、前の版も保持したい。 また、誤削除を防止したい。 |
最新版の図面を判別できない | 前の版も保持しつつ、最新版のみが表示される仕組みが欲しい。 |
このように課題を元にニーズを明確にし、自社に合った図面管理システムがどのようなものかをイメージできるようにしておきましょう。
9-2. 【STEP.2】オンプレミスかクラウドか選択する
図面管理システムには「オンプレミス型」と「クラウド型」の2種類があり、それぞれ以下のような特性を持ちます。
項目 | オンプレミス型 | クラウド型 |
---|---|---|
運用・管理 | 自社 | 提供事業者 |
初期費用 | 比較的高額 | 不要/少額 |
運用費 | 保守費用が必要 | 利用料が必要 |
セキュリティ | 自社でコントロール可能 | 提供会社に依拠 |
機能 | カスタマイズ性が高い | カスタマイズできる範囲が限られる |
向いているケース |
|
|
オンプレミス型は、社内に設置したサーバにシステムを構築するタイプで、自社のセキュリティ要件や業務内容に応じて柔軟なカスタマイズができる点が特徴です。
既存の業務システム等と連携したい場合や、自社で独自にセキュリティを高めて使用したい場合などに向いています。
クラウド型は、外部の事業者が提供する図面管理システムをインターネットを介して使用するタイプです。
すでに完成されたサービスとして提供されるため、カスタマイズ性は低いものの、コスト負担を抑えて手軽に導入しやすいです。
一方で、事業者によるサービス提供が終了すると使用できなくなるため、慎重にシステム選定を行う必要があります。
このように、オンプレミス型とクラウド型では利用環境や特徴が異なるため、自社の重視したいポイントに合わせて選択してください。
9-3. 【STEP.3】機能をはじめとした各種要件を満たすものをピックアップする
オンプレミス型かクラウド型か決まったら、機能をはじめとした各種要件を満たすものをピックアップします。
STEP.1で明らかにしたニーズを満たす機能を備えていて、価格やセキュリティ等も自社要件を満たしている図面管理システムを導入候補としましょう。
この時必ず確認すべき項目は、以下の通りです。
【確認すべき項目】
機能 | ニーズを満たす機能が備わっているか確認する。 例: 「最新版を判別できるようにしたい」 →バージョン管理機能 「すぐ探せるようにしたい」 →柔軟な検索機能(属性・タグ・作成者等での検索、類似図面検索、全文検索等) 「改ざんや不正な持ち出しを防ぎたい」 →アクセス権設定機能、操作ログ管理機能 「スムーズで安全に共有できるようにしたい」 →GB単位のアップロード(転送)機能、図面データの暗号化機能 「海外サプライチェーンとの共有を行いたい」 →多言語対応、分割転送など回線が弱い地域へも確実に送信できる仕組み 「現場でスムーズに図面を参照したい」 →マルチデバイス対応 |
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価格 | 初期費用・月額利用料はいくらか、何に対して料金がかかるか(利用人数・容量など)、プランごとの料金を確認する。 |
セキュリティ対策 | システムが攻撃や不正アクセス等のリスクからどのように守られているか確認する。 外部認証(ISOなど)の取得状況を確認するのも良い。 |
セキュリティ機能 | システム上のデータを守るための機能を確認。 例: ファイルの暗号化、アクセス権設定機能、操作ログ管理機能、IPアドレスによるアクセス制限等 |
導入実績 | 製造業・建設業など図面を多用する業種の企業への導入実績を確認。 |
サポート体制 | サポート対応時間や対応可能件数などが十分か確認。 |
無料トライアルの有無 | 導入前に無料で試用できるか確認。 |
9-4. 【STEP.4】操作性を確認する
最後に、無料トライアルや貸し出しを利用し、実際に使ってみて、操作性を確認しましょう。
図面管理システムの操作が複雑だったり分かりづらかったりすると、せっかく導入しても利用してもらえない可能性があります。
そうなると、今抱えている課題も解消されませんから、従業員が操作しやすい図面管理システムを選ぶことは重要です。
そこで、無料トライアル・貸し出しを活用し、従業員に実際に使ってみてもらってください。
このことで、従業員がより操作しやすい図面管理システムを導入することができるはずです。
試用の際には、特に以下のポイントを従業員に確認してもらうと良いですよ。
操作性の確認ポイント
- よく利用する機能(図面の登録・検索・共有)がスムーズに使えるか
- 画面表示が分かりやすく直感的に基本操作を行えるか
- マニュアルが見やすいか、内容は分かりやすいか
- 管理担当者がアクセス権をスムーズに設定できるか
実際に業務に活用しながら、こうしたポイントをチェックしてみてくださいね。
10.図面管理のためのシステムを検討されているなら「PROCENTER/C」がおすすめ

今後、図面管理システムを導入して、図面データをより効率良く安全に管理していくことを目指すなら、「PROCENTER/C」がおすすめです。
「PROCENTER/C」は当社NECソリューションイノベータが提供している、文書管理と情報共有を一手に担うツールです。
図面はもちろん、あらゆる文書を一元的に管理し、社内外で柔軟に共有できるため、製造業・建設業の図面管理におけるあらゆる課題を解決に導きます。
最後に、図面管理に「PROCENTER/C」をおすすめする3つの理由をお伝えしますね。
図面管理に「PROCENTER/C」がおすすめな理由
- 製造業での導入実績が豊富
- 外部認証に裏付けられた強固なセキュリティ
- オンプレミス版とクラウド版から選択可能
10-1. 製造業での導入実績が豊富
「PROCENTER/C」では、図面をはじめ、CADや設計書など製造業・建設業の現場で飛び交うさまざまなコンテンツを、フォーマットを選ばず一元管理可能です。
このため、特に製造業のお客様企業で多く導入いただいており、すでにご紹介した事例以外にも以下のような実績があります。
グローバルでの委託先との図面共有における課題を解決した事例
図面等の資料を「確実・安全・高速」に海外委託先に共有できるように!
誤って旧版を参照することもなくなり、作業の後戻り防止につながっている事例。
【導入後の管理イメージ】

業務内容によりシステムの仕様をカスタムする等フレキシブルな管理が実現した事例
他システムとの柔軟な連携や、自社内でのカスタムが可能なため、業務の変更があっても対応しやすい図面管理システムが実現!
また、仮登録中の文書は編集を容易にし、承認を完了し本登録した正式版は一切の修正を加えられない等柔軟な管理が可能になった事例。
【導入後の管理イメージ】

◆導入効果
- 承認完了後の文書は属性変更不可としたことにより、正式版の管理を厳格化
- 属性の拡張もでき、検索にも使用可能にしたことで、検索性を向上
- LDAPとスムーズに連携できるため、ユーザー管理や認証情報の管理を簡単・スピーディに処理し、セキュアな環境を確保しながら作業効率を向上
- ベンダーに依存せず自社でカスタマイズ可能
「導入事例: PROCENTER/C」では、さまざまな事例を詳しくご覧いただけますので、ぜひそちらもご確認くださいね。
10-2. 外部認証に裏付けられた強固なセキュリティ
図面管理において、安全性を高め、改ざんや盗難、不正な持ち出し等のリスクを低減することは非常に重要です。
「PROCENTER/C」は、そのようなあらゆるリスクから図面を保護するための、強固なセキュリティ対策・機能を備えています。
それを裏付けるのが、以下のような外部認証の取得です。
「PROCENTER/C」が取得している外部認証
プライバシーマーク取得
ISO27001(情報セキュリティマネジメントシステム国際規格)認証取得
防衛産業サイバーセキュリティ基準のベースとなっているNIST SP800-171対応(SaaS版)
ISO27017(クラウドサービスセキュリティ)認証取得(SaaS版)
「PROCENTER/C」なら、これらの認証により実証されている高いセキュリティレベルのもとで、図面を管理することが叶います。
10-3. オンプレミス版とクラウド版から選択可能
オンプレミス版である「PROCENTER/C」に加えて、クラウド版(SaaS)として「PROCENTER SaaS」もご用意しております。
「PROCENTER SaaS」は、220社以上の導入実績がある「PROCENTER/C」をベースにサービス化。図面の管理に必要な機能を標準装備しています。
また、クラウドサービスでありながら豊富なAPIにより、柔軟な外部連携も可能です。

自社内で構築・運用できる「PROCENTER/C」、運用工数を要さずスムーズな導入が期待できる「PROCENTER SaaS」の両方で導入前のトライアルが可能となっております。
ぜひお気軽に、操作感や機能性を実際に使って確かめてみてください。
11. まとめ
図面管理について、重要性や具体的な方法がお分かりになったでしょうか。
最後に今回の内容をまとめておきます。
そもそも図面管理においては、以下のような対応が必要です。
図面管理において必要となる最も基本的な対応
- 紙の図面をファイリングし、所定の場所で保管する
- CADデータやPDFに変換した図面データをパソコンやファイルサーバ、記憶媒体等の所定フォルダに保管する
- 法令で定められた保存期間を遵守する
昨今では、より効率的かつ安全に図面を管理する必要性が高まっており、以下のような対応も求められます。
効率性・安全性が担保された状態で図面を保管し、取り扱うための対応
- 活用しやすいように、すぐ探し出せる状態で保管する
- 改ざんや紛失を防げるようにセキュリティを高める
- 誤用防止や検索性向上のために、不要な図面は廃棄する
- スムーズな図面共有ができる管理体制(一元管理)やツール(スキャナ、図面管理システム等)を整備する
- 誤った図面を手配し用いることがないようにする
こうした対応による適切な図面管理は特に製造業・建設業にとっては重要です。その理由は以下の通りです。
図面管理が重要な理由
- 製造業・建設業の業務効率化や生産性向上に直結する
- コンプライアンスの観点からも求められる
図面管理の方法としては、以下の3パターンがあります。
-
紙で図面を管理する
-
パソコンやファイルサーバを使ってデータで図面を管理する
-
図面管理システムを使ってデータで図面を管理する
各方法のメリットやデメリット、解消できる図面管理上の課題を踏まえて、自社に最適な方法を選び、適切に管理を実施していきましょう。