導入事例
株式会社電力サポート中国 様
業務の進化にあわせたシステムの柔軟な進化。
一貫した進捗管理でお客さまサービスのたゆみない向上へ
営業支援(SFA)・顧客管理(CRM)、マーケティングオートメーション(MA)のSalesforce(セールスフォース)特設サイト
導入事例
業務の進化にあわせたシステムの柔軟な進化。
一貫した進捗管理でお客さまサービスのたゆみない向上へ
電力サポート中国様は、広島市に本店を置き、中国地域の電力ネットワーク事業にかかわる調査・設計、保守、電柱敷地管理などの業務や、送配電用・発電所用機材の販売を行っています。
2019年、中国電力ネットワーク株式会社による無償の「建設用の防護管取付サービス」終了の方向性が打ち出されたことを機に、新規事業化を決定しシステム導入の検討に至りました。このサービスは、それまで中国電力ネットワークの各拠点にて対応していました。
新規事業化の課題は、約600件/月の申し込みを複数拠点で個別に実施していた行程毎の業務を、いかに一拠点に集約させるか。受付センターを設けると同時に、オペレーターの負担を減らし、効率化させる必要があります。また、電話で受け付けた内容を、紙の設計書に書き起こし、工事会社へ発注するというワークフローには、効率化の余地がありました。
「件数だけ見れば大変でないと思われがちですが、1件の申し込みに対して、お客さまや工事会社さまと細かなやり取りがあります」と話す大中啓二担当次長。
加えて、無償サービスを有償化事業へと切り替えるために、見積もりや請求業務も必要でした。
「全てのお客さま情報と進捗状況とを紐づけた管理・共有は、システム無しには難しかったと思います」
新規事業化は、単なる前例の踏襲ではなく、改善を盛り込みワークフローの変革を目指した同社。そこで連携をとる各社、またNECソリューションイノベータとで、毎週のように会議を重ね、仕様を詰めました。
事業開始に向けた速やかな導入と、同社にとっても使い易く、また、お客さまにとって申し込み登録が容易であることが必要です。そのため、システムの開発は2段階としました。ステップ1は、インターネット申し込み窓口を作ること、ステップ2は有償化への移行です。
短期間でバージョンアップを図りやすいという観点から選ばれたのがSalesforceとAWS(アマゾンウェブサービス)。いずれも世界的に使用されるクラウドサービスです。
「申し込み内容など不特定多数のお客さまからのデータ入力を安価に処理できるAWSを窓口サービスとし、申し込み受付から契約、発注、請求までを一貫して管理できるSalesforceにデータ連携させるハイブリッドなシステムとしました」とNECソリューションイノベータの担当SEである川西隆史は話します。「長所を組み合わせることでコストパフォーマンスの向上も実現しています。もちろんクラウドサービスのため、サーバーを必要としませんし比較的安価に構築できました」
「当社の要求に対して、NECソリューションイノベータに非常にスピーディーに対応していただきました。きめ細かなサポートなどの協力体制無しには、これだけ早く導入できなかったと思います」と当時を知る同社の担当者は話します。
2019年10月に始まったプロジェクトは、事前レクチャーを経て翌年4月にはシステムの運用が始まりました。内藤康裕防護管受付センター長のもと、当初はオペレーター2名でスタートし、現在は9名体制。オペレーターが「使い勝手が良い」と口をそろえるのが、メール機能です。
オペレーターは、申し込み受付後、工事の日程調整や、作業内容の確認など複数回の連絡が生じます。そのときに、ボタン一つで相手先へ必要事項が連絡できるために、業務の効率化が図れています。また、複数のオペレーターがいても同じように連絡がとれることもメリットです。
また、連絡自体を減らせるように、お客さまからの写真アップロード機能にも工夫があります。
業務上、防護管を取り付ける作業現場の様子を知り、設計・見積を作るために写真は欠かせません。しかしお客さまからアップロードしてもらう写真は、データサイズや種類など、様々な形式が想定されます。そこで、システム上で、設計書に反映できる最終画像に自動で圧縮しリサイズするように工夫。
「画像処理が速いため、設計書が作りやすい」とオペレーター。細かなポイントですが、これにより設計書の作成が楽になりました。
2020年10月からはステップ2として事業が有償化。見積書の作成や、外部の債権回収会社とシステムを連携させた請求業務も始まりました。「見積の精度を上げる点でも、画像処理は役立っていると言えます」とNECソリューションイノベータの担当SEである佐々木良は話します。
「ステップ1からステップ2へ。システムのバージョンアップが約半年という短期間で行えたことはSalesforceの強みでもあります」
一方で進捗管理の視点でも、システムは上手く機能していると同社は話します。
内藤センター長や大中担当次長など、管理する立場でも、業務の進捗やボトルネックの確認に役立てているそうです。
「ダッシュボードは頻繁に活用しています。進捗を俯瞰しながら管理をしていますね。また、資料をつくる上でのデータを取るためにレポート機能もよく活用します」と大中担当次長。オペレーターも「レポート編集して、データをエクスポートしてExcelで活用できるようにするなど、とても便利。もし、Salesforceがなかったら、一つずつデータを引っ張ってこなければなりませんでしたから」と話します。
同社では事業もシステムの運用も、まだ始まったばかり。
「とても便利なシステムですし、Salesforceには私たちがまだ使いこなせていない便利な機能がたくさんあると思っています。改善できることはまだまだあるはずでしょう」と同社。
業務が進化するにつれ、システムも進化させていく。使い勝手の良い柔軟さへの厚い信頼が寄せられました。
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