SFA※システムが『定着化』している状態とは、具体的にはどのようなイメージをお持ちでしょうか。これは一般的に、「コミュニケーションが活性化している状態」といわれています。現場が営業活動に関するデータをSFAシステムに入力し、マネジメント層が定期的に確認するだけではありません。さらにもう一歩踏み込んで、SFAデータを用いて「社内でコミュニケーションが行われている状態」が定着していることを指すのです。そして、この「コミュニケーションが活性化した状態」にいたるためには、SFAシステムに正しいデータが入力され、かつ、その内容の定期的な確認が行われる必要があります。
SFAに有効なデータが入力され、その内容の確認が常時行われる状態を作りだす。ここで重要となるのが、SFAシステムの運用ルールです。SFAの運用ルールは、営業メンバーの運用視点とマネジメント層の活用視点という観点から、営業メンバーを中心とした視点でのSFA運用ルールを「入力ルール」、マネジメント層の活用視点でのSFA運用ルールを「マネジメントルール」に分類することができます。
今回は、このうち営業メンバーを中心とした視点でのSFA運用ルール、すなわち「入力ルール」について詳しくご紹介します。
※SFA・・・Sales Force Automationの略語。「営業管理システム」や「営業支援システム」と呼ばれる仕組みを使って営業活動を効率化することを指す。